放課後カルテ
第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
女優の吉田羊さんが主演を務めるWOWOWのクライムサスペンスドラマ第3弾「連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~」のゲストが10月15日に発表され、第5話に松澤匠さん、織田梨沙さん、小久保寿人さん、第6話に山口紗弥加さん、久保田紗友さん、赤楚衛二さんが登場することが分かった。
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第5話のタイトルは「夜のドライブ」。身元不明の男で自称・鈴木和也が盗難車でスピード違反を起こしたとの連絡が入る。その盗難車が実は、おととしに行方不明となった弁護士の久保沙織が婚約パーティーの最中に駐車場でさらわれた事件現場で目撃された車だったことから、物語が展開される。身元不明の謎の容疑者・鈴木和也を松澤さん、行方不明となった弁護士・久保沙織を織田さん、沙織の婚約者・谷口翔馬を小久保さんが演じる。
第6話「壁の女たちへ」は、25年前に平山陽介という当時大学4年生の男が、大学のキャンパス内で何者かに殺害された事件を洗い直すことになった百合(吉田さん)たち。捜査を進めると、事件と同じ年に平山の名前が牧村美里のレイプ加害者として記載された被害届が残っていた……という展開。レイプの被害者である牧村美里を山口さん。若き日の美里を久保田さん、レイプ犯で殺害された平山陽介を赤楚さんが演じる。
「連続ドラマW コールドケース ~真実の扉~」は、未解決殺人事件(通称コールドケース)の真相を解明する捜査チームの活躍を描き、世界的に大ヒットした米ドラマ「コールドケース」を日本版オリジナル設定でドラマ化した。2016年にスタートし、シーズン2が2018年に放送された。
シーズン3となる今作では、吉田さん扮(ふん)する石川百合が率いる神奈川県警捜査1課チームが結束力をさらに高め、闇に葬られた悲しき事件の真実が次々と明らかになる。監督は、前作に続いて波多野貴文さん、内片輝さん、守下敏行さんが担当。永山絢斗さん、滝藤賢一さん、光石研さん、三浦友和さんらが出演する。12月5日から毎週土曜午後10時にWOWOWプライムで放送される。第1話は無料放送。
鈴木和也は謎が多い男です。生い立ちや家族などの背景もつかめない。名前ですら偽名です。「誰なんだ、こいつは……」と台本を初めて読んだ時思いました。おそらくこの情報解禁で、私の名前を知った多くの方々も同じことを感じられたかと思いますが(笑い)。でもそんな私だからこそ、鈴木を演じる意義みたいなものも感じましたし、内片監督とお話させていただいたり、鈴木をイメージして作ってくださった衣装などをヒントに創造することができました。現場ではシリーズを重ねてきた皆さんの団結力や空気作りのおかげで、有意義な時間を過ごすことができました。この得体の知れない鈴木和也を通して、2020年、見えない敵と戦っている多くの方々に何か届けられればいいなと思います。
まさか自分が「コールドケース」に出られるなんて、と正直まだ実感が湧いておりません。それぐらい、出演させていただけてうれしかったです。今回誘拐される役を演じるにあたり、監禁場所やせりふの言い回しを自分なりにいろいろ想定してから撮影に臨みました。ですが、スタッフの皆さんにヘアメイクや撮影セットなどを作り込んでいただいたこともあり、実際に芝居をしながら何度もリアルな恐怖を味わう瞬間が多々ありました。例えば、監禁されて犯人にライトを照らされるシーンは、演技だと分かっていても「犯人が目の前にいる」と感じて目を開けるのも本当に怖かったです。その恐怖感やリアルさが視聴者の皆様にもお伝えできればと思います。
今回お声をかけていただいて本当に光栄でした。僕自身も(撮影当時)入籍したばかりだったので、役とすごくリンクするというか、タイミングってやっぱりあるんだなと思いながら、楽しみに撮影させていただきました。僕は普段、鈴木のような殺人鬼や犯人側などのミステリアスな役を演じることが多いのですが、今回は翔馬という被害者側をやらせていただけて。沙織と過ごしてきた日々を、せりふにはない、台本にはないところで深めようと思いました。一番大事にしていたところは、誰にでも起こり得る被害者側の心情をできるだけ丁寧に演じるということです。沙織を愛する強い気持ちが視聴者の皆さんにも伝われればいいなと思います
数日の撮影でしたが、へとへとで、気分も重たくて、こんなにも役を自宅に持ち帰るのは初めてかもしれないぐらい、何とも言えない時間を過ごしました。事件が解決しても、人の心や問題を解決するのはなかなか難しいことだなと強く感じました。ただ、一見百合はドライな部分があるように見えて、羊さんが演じている百合だからこそ、心をこちら側に寄せてくださっているのがすごく伝わってきて、目を見ただけで演じながら涙が出てきてしまいました。
今回、尊敬する偉大な先輩方とご一緒できてすごくうれしかったですし、現場の雰囲気も「なんていいチームなんだろう」と本当に思いました。スタジオでも自然と羊さんを中心として皆さんが集まっていて。私も「あの中に入りたいなぁ、いいなぁ」と思っていました(笑い)。でも新参者の私でも温かく迎え入れてくださって、本当に心地良かったです。視聴者の皆様には、やはり未解決事件の奥にあるもの、そして百合さんが一歩踏み込んだその先にあるものを感じとっていただけたらと思います。
今回私は美里の過去のパートを演じさせていただきましたが、1人の人生を同じシーンで2人で演じるという経験は初めてでした。年代は違いますが、自分以外の人が同じ役を演じている姿、山口さんのお芝居を見て、かなりプレッシャーもありましたし緊張もしましたが、美里という役を、山口さんと共有できたことがうれしかったですし、とても勉強になりました。脚本を初めて読んだ時、自分にとっての挑戦だと感じました。現代の社会問題(レイプなど)を調べていると、女性の3人に1人がそういう性被害にあったり、トラウマを持っているという記事を読んでとても悲しくなり、その重みを役を通してでも自分が背負うことができるのかとすごく不安だったからです。ですがそういった問題を世間に伝えることで、作品のメッセージ性を受けとっていただけると信じて撮影に挑ませていただきました。視聴者の皆さんの心に作品や美里の想いが届くとうれしいです。
今回平山という役を演じながら、もちろん楽しい部分もあったのですが、ただ苦しいなという、常に二つの感情が入り混じっていました。ですが、無事撮影も終わったので平山君も成仏してくれたのではないかなと思います(笑い)。平山の最初の印象は最低な奴だなと思ったのですが、次第に平山がただフォローやアフターケアがド下手くそな、本当に何も考えてない奴なのではと思い始めてからは、不思議と彼に人間味を感じることもできました。もちろん、彼がしたことは悪いことなんですけど。
また、同世代の久保田さんとは初共演だったのですが、大胆さと繊細さを併せ持った女優さんだなと思いました。一緒にお仕事ができて楽しかったのですが、ほんとに後半に関しては怖かったですね(笑い)。今回自分の中ではいろいろ思い切って挑戦した役ですので、そこに注目していただきたいという思いはありますが、やはり物語のテーマや被害者の女性たちの気持ちの部分を見て、現代を生きる皆さんに何かを感じていただけたらと思います。
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