良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
杉咲花さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おちょやん」に出演している明日海りおさん。約5年半にわたり宝塚歌劇団花組のトップスターを務め、2019年11月に退団した明日海さんは、杉咲さん演じるヒロイン千代が所属することになった劇団「鶴亀家庭劇」の座員・高峰ルリ子を演じている。東京の名門劇団で人気女優として活躍した経験を持つルリ子について、「私自身も宝塚歌劇団を卒業しましたので、ある程度共通点があるのではないかと感じました」と語る明日海さんに話を聞いた。
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「おちょやん」の出演が決まったときの心境について、明日海さんは「朝ドラは、小さな頃から家族と朝ごはんを食べながら見ていたので、自分にとって生活の一部でした。そんな番組に自分が出演するということが信じられない気持ちと、初めて出演できるといううれしい気持ちの両方です」と話す。
また高峰ルリ子という女性について聞かれると、「高峰ルリ子は東京の新派の名門劇団出身で、その劇団の主役を務めたこともあり、プライドもあります。私自身も宝塚歌劇団を卒業しましたので、ある程度共通点があるのではないかと感じました」とルリ子に自分自身を重ね合わせる明日海さん。
ただ、「台本を読み進めていくと、恋人だった劇団の主宰を奪われ、主役の座からも降ろされ、ずっと一緒にやってきた仲間たちから後ろ指をさされるような形で辞めざるをえなかった、ルリ子の悲しい過去が明らかになってきました」とルリ子の別の一面を明かす。
「それでも舞台に立ちたい、芝居を続けたいと、新たに『鶴亀家庭劇』で頑張ろうとしても、自分のプライドが邪魔になって衝突してしまいます。高飛車な態度で強い女性ですが、次第にだんだんとほぐれていき、ルリ子の内面の成長や、他の団員との交流のなかで絆が深まっていくのを見ていただければと思います」と語った。
撮影現場で感じたことについて聞かれると、「舞台に立っている時は、客席を基準にして自分の見え方や相手との立ち位置を考えていたんですが、ドラマは同時に何台ものカメラがいろいろな方向から撮影するので、どの角度から、どういう画を撮りたいのかということを瞬時に察知する感覚が最初はなかなかつかめなくて、まずはカメラに慣れるのが課題です」と明かす明日海さん。
また、共演の杉咲さんと成田凌さんについて、「千代ちゃんも一平さん(成田さん)もとても包容力があって落ち着いていて、周囲の人たちが演じやすいようにリラックスさせてくださっています。でもいざ撮影が始まると集中力を瞬時に発揮して空気をがらりと変えてくださるんです」と驚きを見せる。
最後に視聴者に向けて、「千代ちゃんの人生は波瀾(はらん)万丈です。1日15分の中に涙あり、でも笑いもたくさんある毎朝のドラマを楽しんでいただき、良い一日の始まりになればと思います。私の演じる高峰ルリ子も、最初は嫌な人だと思ったけど可愛げもあるなと思っていただけたらうれしいです」とアピールした。
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