放課後カルテ
第7話 お前が学校に来ようが来まいがどうでもいい
11月23日(土)放送分
俳優の磯村勇斗さんが、今夏、WOWOWで放送される連続ドラマ「WOWOWオリジナルドラマ『演じ屋』」で、連ドラ初主演を果たすことが3月19日、分かった。磯村さんは女優の奈緒さんとダブル主演を務める。痴漢の冤罪で仕事や婚約者を失った主人公のトモキを演じる磯村さんは「奈緒さんと共に主演を務めますが、主演という肩書きには囚われずに『トモキ』としてこの作品に責任を持って向き合い、キャストやスタッフの皆さんと、この作品を作っていきたいと思います」と意気込みを語っている。
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ドラマは、「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」シリーズなどでメガホンをとった野口照夫監督が2000年代初頭にインディーズ作品として制作した「演じ屋」をリメーク。今作も野口監督が脚本を担当し、メガホンをとる。磯村さんは、結婚式前日に痴漢の冤罪で仕事や婚約者を失ったトモキ、奈緒さんは、依頼された役になりきる職業・演じ屋をしているアイカに扮(ふん)する。奈緒さんが同局のドラマに出演、主演するのは初めてで、磯村さんと奈緒さんは今作が初共演となる。
痴漢の冤罪で全てを失ったトモキがビルの屋上から飛び降りようとしていたところ、演じ屋のアイカと出会う。トモキはアイカを雇い、痴漢の冤罪に追い込んだ犯人たちに復讐(ふくしゅう)しようとする。一方、アイカも、トモキを演じ屋に引き込み“ある復讐”を企てていた……という展開。トモキがアイカとの復讐を通じて成長する姿と、2人の恋模様も描かれる。
今夏、WOWOWプライムで放送。第1話は無料放送される。
お話をいただき初めてプロットを読んだ時「演じ屋」という題材が面白いと思いました。言ってしまえば俳優の仕事もまさしく「演じ屋」なので。ストーリーに自分が共鳴する部分もあり、この「トモキ」という役を演じてみたいと思いました。奈緒さんと共に主演を務めますが、主演という肩書きには囚われずに「トモキ」としてこの作品に責任を持って向き合い、キャストやスタッフの皆さんと、この作品を作っていきたいと思います。
演じ屋に限らず、僕自身もそうですがどこか日常でも「演じている時」があるなと。それは仕事中であったり、友達や家族の前であったり……。誰しも何か1枚フィルターを通して人と接しているのではないかと感じます。演じることで何かを守ったり、仕事を円滑に進めたりとさまざまな理由があると思いますが、今回の作品で演じ屋たちが直面する問題は社会に広がる闇の部分。そこに切り込んでいく様子が斬新で、緊張感のあるシーンもあればほほ笑ましいシーンもあり、誰に感情移入するかで物語の見方が大きく変わると思います。
そして「居場所」というのものが、生きる上での生命線になっているんだなと感じ、僕自身も今の「居場所」はどこなのかを考えてしまいました。
素直に感情を表す人物だと思いました。人の言葉を素直に受け入れるし、自身が感じたものはそのままストレートに表現するので、分かりやすい性格だと思います。そして、出会う人たちに寄り添う優しい一面もありながら、決断を下すべきところはしっかりと下す。強い芯を持っているところがトモキの魅力だと思います。あと演じ屋からいじられる姿は弟的な可愛さもあるのではないかと思いました。
奈緒さんとは今回初めての共演ですが、以前番組で女優を志した理由や、芝居に対して真摯(しんし)に向き合っている姿を拝見して、一本芯の通った女優さんだなという印象でした。現場に入ってからもその姿勢を感じますし、笑顔がすてきなあいきょうのある方なので、これからの撮影が楽しみです。
スパイ。あらゆる権力やお金を牛耳っている人物の懐に入り情報を得る。そして必要であれば武力ではなく頭脳を使って精神的に追い込んでいく手法を使い制裁していく。そんなシチュエーションでスパイを演じてみたい。映画の見すぎかもしれませんが、絶対に出会うことのないスパイという、そもそもが演じ屋である職業を演じてみたいです。
誰もが知らず知らずに何かを演じて生きているかも知れない。時には演じなければならないこともあるかも知れない。そして、演じる事で誰かを救えるときがあるかも知れない。それは悲しい事でもあり楽しい事でもあると思います。変わった職業かも知れませんが、演じ屋を通して自分の生き方を見つめ直すきっかけになればいいなと思います。
前作「演じ屋reDESIGN」(「演じ屋」の続編)の撮影が終わってからも、ずっと「演じ屋」の皆さんと再会できる日を信じていました。主演をやらせていただくというのは身の引き締まる思いです。信頼する野口監督をはじめ気の置けないスタッフキャストの皆さんと共に最後まで駆け抜けたいです。
人の弱さやきれいなだけではない部分、アイカの言葉を借りると「悪党」もたくさん出てきます。その中でキラリと光る登場人物の優しさをくみ取った本だと思いました。「演じ屋」ならではのブラックユーモアも愛らしく健在で、何回読んでも面白いと思いました。
アイカさんはとても情に熱く優しい人だと思います。人の醜い部分にたくさん触れてきたことで、達観している部分と子供のようにピュアな部分を併せ持っているアイカだからこそ、揺れ動く姿がとても人間らしく魅力的に感じます。
磯村さんとご一緒できると聞いたときは本当にうれしかったです。映画で拝見してとてもすてきな役者さんだと思っていたので「演じ屋に強力な仲間が加わるぞ」と、心の中でガッツポーズをしていました。現場では全体を見てくださっていますし、和やかな空気を作ってくださっていて心強いです。
自身としては、家族のお話が好きなのでお芝居を通していろんな形の家族に加わってみたいです。もし自分が“演じ屋”だったら……「ローマの休日」の王女・アンに「私が代わりに寝たふりでもなんでもしておくから、もうちょっと遊んで来て!」と言いたいです。
「演じ屋」は皆様の応援を受け、それぞれの時間を経て新しい仲間も共に帰ってきました! 演じ屋ファンの皆様にも、初めましての皆様にもさらにパワーアップした「演じ屋」を楽しんでいただけますように。
2001年に10万円足らずのなけなしのお金で制作したインディーズ作品が「演じ屋」でした。あれから20年がたち「演じ屋」がWOWOWさんでドラマ化が決まったと聞いて、誰よりも驚いているのは自分だと思います。今の時代ならではのアプローチで、ゼロから全く新しい「演じ屋」を作ろうと思いました。
奈緒さんが演じる主人公のアイカはちょっとつかみ所がなく、周りを翻弄(ほんろう)する謎めいたキャラクターです。性格的にも、ビジュアル面でもこれまでの奈緒さんとはまた一味違った魅力を感じていただけると思います。役柄と奈緒さんの自然体の演技が相まって非常に魅力的なキャラクターが完成していると手応えを感じています。
演技力もさることながら、作品に取り組む真摯(しんし)な姿勢、シナリオを深く読み込む力にただただ感心させられます。監督を手がけた経験もあってか、作品を俯瞰(ふかん)で見る視点も養われているので、全体のバランスを考えながら現場に臨んでいる姿は、連続ドラマ初主演とは思えない安心感を感じています。
「演じ屋」に依頼を持ち込むのは、人に陥れられ人生に絶望する者や、誰からも手を差し伸べられず孤独に苦しむ者たち。社会の隙間に埋もれ、光が当たらずにもがく人々を「演じ屋」の面々が、人生の共演者となり、どのように救い出していくのか。ちょっと変わった正義の味方たちが織りなすせつない復讐劇をご覧ください。
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