ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
「精霊の守(も)り人」などで知られる上橋菜穂子さんの小説が原作の劇場版アニメ「鹿の王」のタイトルが「鹿の王 ユナと約束の旅」に決定し、9月10日に公開されることが分かった。アニメのキャストも発表され、俳優の堤真一さんが主人公の戦士・ヴァン、竹内涼真さんがもう一人の主人公の天才医師・ホッサル、女優の杏さんがヴァンを追う謎の女戦士・サエをそれぞれ演じる。堤さんはアニメのナレーションを務めたことはあるが、声優として出演するのは初めて。竹内さんが劇場版アニメで声優を務めるのは初めて。
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男性に抱かれる少女を描いたティザービジュアルも公開された。ヴァン、ホッサル、サエが登場する特報も公開され、ヴァンと少女が一緒に過ごすシーンや、ヴァンが「その子と共に生きるために、私はあらがい続ける」と話す場面などが描かれた。
「鹿の王」は、巨大帝国が他民族に侵略を繰り返す世界で、謎の病が発生し、感染から生き残った父子、命を救うために奔走する医師の絆を描いている。シリーズ累計発行部数は220万部以上。「2015年本屋大賞」「第4回日本医療小説大賞」などを受賞した。
アニメは、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「パプリカ」などの作画監督で知られる安藤雅司さんが監督を務め、キャラクターデザイン、作画監督も担当。安藤さんが監督を務めるのは初めてで、「亡念のザムド」などの宮地昌幸さんと共同監督となる。「銀の匙 Silver Spoon」などの岸本卓さんが脚本を担当する。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」などのProduction I.Gが制作する。同作は、2020年9月18日の公開を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、延期していた。
実は、このお話をいただく前に、すでに原作を読んでいて、この壮大な世界観が大好きでした。実写化は難しいだろうと想像していたので、こうやって関われたことがうれしく、また、ご縁を感じましたね。アニメの声優は初めての経験で、慣れないことばかりで本当に難しかったです。ご迷惑をおかけしました。物語は壮大なファンタジーですが、その中にリアルな部分もあるので、フィクションでありノンフィクションでもあるような内容だと思います。
私が演じたヴァンの運命はさまざまな出会いがあって動き出していきます。ユナとの出会いで息を吹き返し、愛情や感情を取り戻し、人のために生きることの大切さを教えてくれるキャラクターだと思います。原作がお好きな方も、読んだことのない方にも楽しんでいただける作品です。ぜひ、ご覧ください。
原作を読んだ時、頭に風景が浮かんできてすぐに物語に入り込んでしまいました。僕の演じるホッサルは気持ちに一本筋が通っているので、何をして何を救いたいのか、その気持ちに感情移入しやすかったです。アニメーションの声優は初めてだったので、自分の声で大丈夫かな?とドキドキする気持ちもありましたが、ホッサルの格好いいビジュアルに負けないように声を作って演じることを意識しました。
原作のキャラクターそれぞれの持ち味がすてきなので、アニメ化された時のセリフやビジュアル、映像などすごい迫力になっていると思います。「鹿の王」の壮大でファンタジーな世界観が皆様のもとに届くことが今から楽しみです。
上橋先生とは以前、まさに「鹿の王」で対談させていただき、その際にこの作品にかける情熱やこだわりをお伺いしたこともあり、私がキャスティングされた時は、とてもうれしかったけれど、まずは上橋先生がどう思うだろう、と上橋先生にお電話をして「本当に私でいいんですか!?」とお聞きしました。幸い、喜んでいただけてホッとしました。
サエは孤独な狩人の役で、戦闘のシーンも多く、声だけとはいえ実際に殺陣を習うように動きの指示を受けて録音しました。2年前の収録段階では、まだ映像が完成していない状態でしたので、私も出来上がりを楽しみにしております。この作品は、謎の病が流行し、それに立ち向かう人々の物語です。くしくも、今の世情とも通じる部分が多い中、ファンタジーの世界を通して、私たちへのメッセージが込められているような気がします。
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