俳優の神木隆之介さんと女優の二階堂ふみさんが、より良い世界を目指す国際目標「SDGs（エスディージーズ）」を楽しく学べるNHKの子供向け番組シリーズ「ひろがれ！いろとりどり」のマスコットキャラクター「アオ」と「キイ」の声を演じることが5月1日、分かった。アオとキイは、Eテレを中心とした教育番組などに登場し、子供たちと一緒にSDGsを学ぶほか、「SDGsのうた」で歌も披露する。

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　「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals（持続可能な開発目標）」の略で、2001年に策定されたミレニアム開発目標（MDGs）の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載され、2030年までに実現を目指す国際的な目標のこと。「人や国の不平等をなくそう」「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」など世界を変えるための目標を17個にまとめている。

　アオはのんびりやさんで想像力が豊かな水の妖精、キイは明るくておしゃべりな好奇心一杯の光の妖精という設定。

　ひろがれ！いろとりどりは、NHKのSDGsキャンペーン「未来へ17アクション」の一環として展開。SDGsのうたは、絵本作家のクリハラタカシさんによるアニメで、17個の目標をそれぞれ1分で紹介。随時放送される。NHKの公式YouTubeでも配信される。

　◇神木隆之介さんのコメント

　－－SDGsについて

　僕も一緒に一から学んでいきたいと思っています。今のスピードで世の中が進み、失っていくと50年後どうなってしまうのだろう、自分にも小学生のめいがいますが、今の子供たちがこれからも笑って生きていける環境は上の世代が作らないと！という思いが以前から強くあり、今回そのお手伝いが少しでもできたらという気持ちで参加させていただいています。

　－－アオを演じることについて

　一番は、皆さんにとって寄り添える、可愛いなと思われる存在になれたらと思っています。穏やかで優しい面と、気になったことは納得するまで考察する好奇心旺盛なところも表現したいです。（二階堂さんの）キイは、キイの声にしか聞こえなくて、本当にすごい。アオも頑張ろうと思いました。SDGsのうたは、キャッチーで覚えやすいメロディーに、1分で一つのジャンルを簡潔に分かりやすく表現しているところがとてもすてきです。小学校や中学校で、楽しく歌って親しんでいただきたいです。

　－－「ひろがれ！いろとりどり」について

　個人的な経験ですが、8歳の時にケニアのマサイ族の方たちに会うなど、幼い頃から海外に行く機会が多く、いろいろな価値観や環境を知ることで分かることがたくさんあると実感してきました。このプロジェクトをきっかけに、世界の子供たちが同世代同士で話したり関われたりできたらすごく意味があると思います。皆が友達になれたら国というくくりもなくなり、SDGsも他人事じゃなくなる。そんな風に広がっていくといいですね。

　◇二階堂ふみさんのコメント

　－－SDGsについて

　まだ浅い知識でいろいろなことを勉強中ですが、関心はあります。一つ一つの項目を自分事として捉えないといい未来にできないのだと、社会的な課題として取り上げられているこの1～2年で強く感じるようになりました。特に、教育、そして生きもの共生と気候変動は、自分が日々暮らしている中で身近に感じることであり、関わりを持てるところだと思っています。

　－－キイを演じることについて

　キイは黄色のイメージで、周りを温められる子だと伺ったのですが、演じながら自分も温められたり、優しい気持ちになれたり、元気な、はつらつとした気持ちになれたりしています。これからアオとのセッションで、キイの温かさのバリエーションも変わると思うので、自分の中のキイと話し合いながら作っていきたいです。SDGsのうたは、大人も子供も楽しんで歌える曲調なので、練習しながら体が動きそうになったり、洗い物や洗濯物を干しながら口ずさんだりしていました！　皆さんもぜひ歌ってください！

　－－ひろがれ！いろとりどりについて

　この地球には、人間も含めて3000万種類以上の、多種多様ないとおしい生き物がいるんです。この世界を守るために何ができるのか、いろいろなものをスポンジのように吸収していく時期の子供たちと学ぶプロジェクトはとても意義があることだと思います。私もキイとして参加させていただき、SDGsというカルチャーを通して一緒に学び、ポジティブなマインドで未来を作っていこうというメッセージを伝えていけたらと思っています。