国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル2022(TAAF2022)」(同実行委員会・日本動画協会主催)のメインビジュアルが10月26日、公開された。京都アニメーションが制作したビジュアルで、昔ながらのセルアニメ制作の現場を、江戸、明治、大正時代風に表現した。
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TAAFは、アニメ文化と産業の振興や新たな人材の発掘、育成を目的に2014年から開催されている。東京・池袋で2022年3月11~14日に開催。
描かせていただいたメインビジュアルのコンセプトは、昔の日本(江戸、明治、大正)の雰囲気でアニメの制作風景を表現する、というものです。また現在主流となったデジタルによる制作ではなく、昔ながらのセルアニメ制作を題材としています。
デジタル化が進んだ昨今、弊社でもセルによるアニメ制作を経験しているスタッフが少なくなりました。例えばセルに塗料で色を塗った後、発生した気泡を消すためにセルの裏側からヘラでトントンたたく、などというのは経験した人でないと分からないと思います。メインビジュアル中央右上の女性がその作業をしています。誇張、ディフォルメ、簡略化して描いておりますが、実はそんなふうにリアリティーにこだわっております 。
今回のイラスト制作は、先人のアニメ制作を感じ取れたり、あるいは未来に想(おも)いをはせたりできる楽しい作業でした。このメインビジュアルがTAAF2022 を少しでも彩るものとなりましたら幸いです。
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