生見愛瑠:「恋です!」で話題の“闇”演技 元気、明るい、キュートな“めるる像”が好コントラストに

ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」で橙野ハチ子を演じている生見愛瑠さん=日本テレビ提供
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ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」で橙野ハチ子を演じている生見愛瑠さん=日本テレビ提供

 女優の杉咲花さん主演の連続ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖(はくじょう)ガール~」(日本テレビ系、水曜午後10時)に、森生(杉野遥亮さん)のヤンキー仲間・橙野ハチ子役で出演している生見愛瑠(ぬくみ・める)さん。生見さんといえば、バラエティー番組などで見せる、元気で明るいおしゃれ女子のイメージが強いが、今回演じているハチ子は“闇”を抱えたキャラクター。普段の生見さんとは正反対に思える役どころでありながら、SNSでは「めるるの演技がめちゃくちゃうまくてすごい」「もっと演技見たい」と好評だ。好演の裏にあるものとは?

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 ◇“ギャップ”を生かして存在感 普段の“めるる像”がコントラストに

 生見さんは、番組出演本数の増加数を基にした「2021年上半期ブレイクタレント」(ニホンモニター調べ)のランキングでは、96本増で8位にランクイン。お笑いタレントを除くと首位となる。また、「2021上半期タレントCM起用社数ランキング」(同)の「タレント部門」では2位にランクイン。CHINTAIやUHA味覚糖など9社に起用され、起用社数がゼロだった昨年上半期から1年の間で一気に躍進した。

 このように、バラエティー番組やCMでの生見さんの活躍ぶりは誰もが認めるところであろう。屈託のない笑顔、気さくなキャラクター、持ち前のノリの良さで多くの視聴者を魅了し、男女問わず支持を獲得している。

 そんな生見さんが、バラエティー番組やCM出演時とは、全く別の“顔”を見せているのが「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」だ。生見さん演じる橙野ハチ子は、森生の中学時代の同級生。森生たちのたまり場の喫茶店でアルバイトをしている人物だ。学生時代にいじめから守ってくれた森生のことが好きなため、森生が気にかけるヒロイン・ユキコ(杉咲さん)をたびたび目の敵にしてきた。

 第2話(10月13日放送)では、弱視のユキコが森生に寄り添ってもらえていることに嫉妬したハチ子は、ユキコの白杖を手に取り、「私もこれ持ちたいな」と心ない言葉をぶつけて、ユキコを深く傷つけた。第3話(10月20日放送)では、ハチ子は、ユキコが弱視であることをいいことに、ユキコと喫茶店で“いい雰囲気”になっていた森生に突然キスをしたのだった。

 “闇”を抱えるハチ子を演じる生見さんに対して、SNSでは「『恋です!』で女優をやっているときのめるるさんは魅力的すぎて、あまりのギャップにやられてしまった」「ちょっと悪い子を演じててそのギャップがすごい!」「めるる、役とのギャップありすぎて好きです」といった声が上がるなど、視聴者は“ギャップ”に反応。世間一般で認知されている、元気で、明るくて、キュートな「めるる像」とのコントラストによって存在感を示している。

 ◇ドラマ初主演作でも“ギャップ”生きる 今年の目標は達成?

 生見さんといえば、今年放送されたドラマ「おしゃれの答えがわからない」(日本テレビ)でドラマ初主演を果たしたことも記憶に新しい。おしゃれが苦手なヒロイン・木ノ宮茜(生見さん)が、あるカリスマ美容師と出会い、身も心も変わっていく姿が描かれたが、同作でも生見さんに対する世間のイメージと、役との“ギャップ”が生かされていたといえよう。

 生見さんは「ニコ☆プチ」(新潮社)や「Popteen(ポップティーン)」(角川春樹事務所)を経て、今年3月から「CanCam(キャンキャン)」(小学館)の専属モデルとして活躍するなど、おしゃれで、華やかなイメージが強い。だからこそ、「おしゃれの答えがわからない」の木ノ宮茜との間に“ギャップ”が生まれ、良いコントラストを生み出していた。

 今年1月のインタビューで、「演技の仕事にも挑戦したい」と明かし、「私のイメージとは正反対なおとなしいミステリアスな殺し屋……みたいな、そんなキャラクターを演じてみたいです!」と意気込んでいた生見さん。「おしゃれの答えがわからない」の木ノ宮茜も、「恋です!」の橙野ハチ子も、「ミステリアスな殺し屋」ではなかったものの、どちらも「イメージとは正反対」の役であった。イメージとの“ギャップ”を生かして、芝居の世界で爪痕を残したという点では、1月に語った抱負は達成できたのかもしれない。

 今後はどんな形で、私たちの“めるる像”を打ち破ってくれるのだろうか。生見さんの女優としての飛躍に期待したい。

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