大原優乃:本格ラブシーンに初挑戦 W主演の佐藤寛太に「全力で甘えて、委ねて」 “ピュア”な原作大切に

ドラマ「あせとせっけん」でダブル主演を務める大原優乃さん(前)と佐藤寛太さん(C)「あせとせっけん」製作委員会・MBS
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ドラマ「あせとせっけん」でダブル主演を務める大原優乃さん(前)と佐藤寛太さん(C)「あせとせっけん」製作委員会・MBS

 2月3日からMBS「ドラマ特区」枠などで放送される深夜ドラマ「あせとせっけん」でダブル主演を務める大原優乃さんと佐藤寛太さん。汗っかきなメガネ女子・八重島麻子(大原さん)と、せっけんの商品開発プランナー・名取香太郎(佐藤さん)の恋愛を描くドラマで、劇中では麻子と名取のラブシーンも描かれる。大原さんが本格的なラブシーンに挑むのは初めてで、撮影では佐藤さんに「全力で甘えて、委ねさせてもらった」という。“ピュア”な原作の世界観を大切にして撮影に挑んだという2人に、ドラマにかける思いや見どころを聞いた。

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 ◇佐藤寛太、大原優乃に初めて会って「うわ、原作のまんまだ!」

 ドラマは、2018年にアプリ「週刊Dモーニング」(講談社)で連載を開始、その後、週刊マンガ誌「モーニング」(同)に移籍して2021年まで連載された山田金鉄さんの同名マンガが原作。においフェチの名取香太郎は、同じ会社の経理部で働く八重島麻子と出会う。重度の汗っかきでコンプレックスを抱える麻子だが、名取から商品開発のプレゼンのために「これから1週間、毎日においを嗅がせてほしい」と懇願され……と展開する。

 大原さんは、原作はとにかく「ピュアな物語」だと思ったという。「そこ(ピュアなところ)が原作の一番好きなところなのですが、ラブコメディーとはいえ、それぞれの心情がとても繊細に、リアルに描かれているところが、この作品ならではなのかなと思います。ラブコメディーではあるのですが、そこにとらわれ過ぎず、ちょっとしっとりしたシーンとかもあって、本当に飽きない作品だと思います」と打ち明ける。

 一方、佐藤さんは「原作の最後の最後まで読んで、本当にほんわかした気分になったんです」と告白する。「ドラマもそうなのですが、麻子と名取は、結構早い段階でくっつくんです。(名取の)元カノみたいな大きな恋のライバルが現れて、2人の恋仲を邪魔するようなこともないんです」と話し、「内容が本当に“幸せ”であふれていて……。ハッピーなシーンもあれば、もちろんシリアスなシーンもあるのですが、そのシリアスなシーンでさえ、互いを思い合う、2人の心の動きがよく描かれています」と説明する。

 大原さんと佐藤さんは初共演。佐藤さんは、撮影現場で初めて大原さんと顔を合わせた際、「『うわ、原作のまんまだ!』と思いました」と語る。一方、大原さんは、佐藤さんについて「私のイメージでは、クールな役を多く演じられている印象でした」としつつ、実際に佐藤さんと会って、「最初から心を開いて私に話してくださったのでうれしかったです。(イメージとの)ギャップがありましたね」と振り返る。

 ◇原作のピュアな部分を実写化でも「大事にしたい」
 
 役作りではとにかく「麻子になりきること」に徹したという大原さん。「メガネもたくさんフィッティングしましたし、シャツやカーディガンなどの衣装合わせに4、5時間くらい費やしたりしました。スタッフの皆さんとたくさん話し合って、サイズ感とかにもこだわったので。衣装や小道具を全部装着させてもらうことで、『麻子になれているな』という実感を持てたので、本当にスタッフの皆さんに支えられているなと思います」と語る。

 一方、佐藤さんに役作りで意識したことを聞くと、「真っすぐに麻子を愛するということ。本当にそれだけ」と答えた。「あとは監督が撮りたいと思うものを、大原さんとどれだけ表現できるかを考えることだったり、監督が考えていることをしっかりとキャッチすることに努めましたね」と振り返った。

 役との共通点について、「へこまず、能天気なところ」を挙げる佐藤さん。「深刻なことを深刻に話さないところ、悪いと思ったらすぐ謝るところも近いのかなと思います」と説明する。一方、大原さんは「私自身にもコンプレックスがあるのですが、麻子にもコンプレックスがあって、それを必死に乗り越えようとする姿にすごく共感することができて……。原作を読んでいて泣いてしまうところもあって、そこは大切にして演じたいなと思いました」と語る。

 ドラマでは麻子と名取のラブシーンも描かれる。大原さんは「撮影2日目から(佐藤さんとの)キスシーンの撮影がありました。ベッドシーンとか、結構体を張るシーンも多いのですが、私自身、そういうシーンが描かれる作品に出演することはそれほど多くありません。なので、初めはすごく緊張していました。でも、佐藤さんは現場での空気作りもそうですし、すごく引っ張ってくださる方なので、佐藤さんに全力で甘えて、委ねさせてもらいました」と打ち明ける。

 原作のピュアな部分を実写化でも「大事にしたい」と語る佐藤さん。「原作の世界が本当に好きですもん。1年中、こういう原作の作品の撮影ができればいいのにと思います。楽しくて、心が温かくなるようなシーンがいっぱいなんです」と笑顔で話す。大原さんも「こんなけなげなラブストーリー、最近映像で見てないなと思うくらい、真っすぐな2人の姿が描かれているので、ぜひ見ていただきたいです」と呼びかけた。

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 ドラマはMBS「ドラマ特区」枠(木曜深夜0時59分)などで放送。初回は2月3日深夜1時9分に放送される。

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