やくならマグカップも:多治見で10周年記念イベント 資料やネーム 声優陣の陶芸も 「物語はまだまだ続く」

「やくならマグカップも」の発行10周年を記念したイベント「やくならマグカップも10周年 ミュージアムときしろう1日限定イベント」の様子
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「やくならマグカップも」の発行10周年を記念したイベント「やくならマグカップも10周年 ミュージアムときしろう1日限定イベント」の様子

  岐阜県多治見市が舞台で、伝統工芸品・美濃焼がテーマのフリーコミック「やくならマグカップも(やくも)」の発行10周年を記念したイベント「やくならマグカップも10周年 ミュージアムときしろう1日限定イベント」が4月9日、同市内で開催された。マンガの資料やネーム、キャラクターのほぼ等身大パネル、テレビアニメの台本、テレビアニメに声優として出演した田中美海さん、芹澤優さん、若井友希さん、本泉莉奈さんが制作した陶芸作品、コメントパネルなどが展示され、多治見市や岐阜市のほか、東京、広島、京都、浜松などから約200人のファンが来場した。

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 会場は、多治見市中心街から離れているにもかかわらず、開場の約1時間前から、約30人のファンが集まるなど盛況だった。京都から訪れた20代男性は「やくも友達と来ました。柔らかい絵が好き。これからも楽しみにしています」と話していた。

 フリーコミックを発行している地元IT企業プラネットの小池和人会長は「昔、陶器やタイルの製造で豊かだった製造業の街・多治見が未来、製造業は元より京都のような観光業で輝けることができる街になることを心より願っています。『やくならマグカップも』という物語はまだまだ続きます。フリーペーパーの原作も感謝号を経て連載が秋頃からスタートする予定です」とコメント。

 同作は、テレビアニメ第1期が2021年4~6月、第2期が同年10~12月に放送された。小池会長は「アニメ『やくならマグカップも 三番窯』となってまた全世界に配信されることを僕は心から願っています。そしてこの『やくならマグカップも』という物語をきっかけに僕の生まれた街が新しい観光産業により若い雇用が創出され、世界から多くの人が集まり、活気に満ちた街になっていくことをずっと夢見ています。まるで豊川姫乃をはじめとする織部学園陶芸部の4人のように、まだ見ない扉を開けていければと思っております」と話している。

 「やくも」は、2010年に多治見市の有志や企業が集まり、プロジェクトが始動。2012年から地元IT企業のプラネットがフリーコミックを発行している。母の故郷・多治見市に引っ越してきた豊川姫乃が、母が伝説の陶芸家であったことを知り、陶芸の世界に引き込まれていく……というストーリー。


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