西岡良仁選手:「やっぱり一番の聖地」 度重なる欠場乗り越え、ウィンブルドンテニスへ

西岡良仁選手 Getty Images
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西岡良仁選手 Getty Images

 テニスの今シーズンのグランドスラム第3戦「ウィンブルドンテニス」が、6月27日に英ウィンブルドンで開幕。WOWOWでは石黒賢さんをスペシャルナビゲーターに迎え、試合の模様を現地から連日生中継する。日本勢は大坂なおみ選手が欠場を発表し、西岡良仁選手、ダニエル太郎選手、土居美咲選手、本玉真唯選手、柴原瑛菜選手が出場。開幕を前に、5人の選手が同大会について語った。

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 ◇西岡良仁選手

 --全仏以降、発熱もありましたが、どのような調整を?

 (全仏後)もともとロンドン、イーストボーンに出場する予定でした。(3月下旬の)マイアミで右足首を痛めていて、全仏の(ノバク・)ジョコビッチ戦後も痛みがあり、しっかり治すためにロンドンは欠場し、インソールを作ったり、新しいトレーナーと(体の)バランスの取り方の確認などに時間を費やしていました。イーストボーンでは体調を崩してしまい(発熱で欠場)、今もまだ完全には回復していませんが、少しずつ良くはなっています。

 --ロシア・ベラルーシ勢がいない、ポイントも付与されない大会になりますが?

 (ウィンブルドンの)スキップは考えましたが、この後もヨーロッパでチャレンジャー大会がありますし、出場することにしました。ポイントが付かないのはキツい部分もあります。ウィンブルドンの開催自体はいいことだと思います。やっぱり一番の聖地だし、得意なサーフェスではないですが、気持ちは上がります。

 --1回戦で対戦するエミル・ルースブオリ選手について。

 自分がいい状態で彼と試合をできたことがないので(過去2度の対戦で敗れているが)苦手意識はありません。

 ◇ダニエル太郎選手

 --全仏以降どのような調整を?

 キャリアで初めて芝コートへの準備をしっかりしようと思い、クイーンズとマヨルカの2大会に出場してからウィンブルドンに来ました。芝にも慣れていい準備ができていると思います

 --ロシア・ベラルーシ選手がいない、ポイントも付与されない大会になりますが?

 もちろんポイントがないことは良くないこと。いろいろな判断があったと思うが残念な結果になった。(ネガティブな判断に対して)選手たちも今後どうしていくべきかは考えないといけない。モチベーションへの影響は全くないです。ポイントのプレッシャーがないという状況をうまく楽しんでいきたい。

 --1回戦で対戦するセバスチャン・バエス選手の印象は?

 (同じアルゼンチン人の)(ディエゴ・)シュワルツマンに似ている印象。動きがよくパワフルなショットを持っている。今年いい結果を残しているし、タフな試合になる。自分もここ2、3戦で多くのことを学んだのでそこを生かして戦っていきたい。

 ◇土居美咲選手

 --全仏以降、どのような調整を?

 (全仏後)日本に帰ってハードコートで練習しました。頭の中で芝の速い展開をイメージしながら練習に取り組みました。

 --ロシア・ベラルーシ選手がいない、ポイントも付与されない大会になりますが?

 もちろんポイントが付いてほしいとは思いますが、テニスの聖地ですし、私はテニスをする上でこの場所を目指してプレーしているので、モチベーションも変わらず前向きな気持ちでここに来ました。

 --1回戦で対戦するジャン・シューアイ選手の印象は?

 ビッグサーバーでハードヒッター。芝という意味では素早い展開になる。失うものはないと思いますし、チャンスはあると思って戦いたい。

 ◇本玉真唯選手

 --初めてのグランドスラム本戦となりますが、今の気持ちは?

 5年間、米さん(神尾米コーチ)、ジャイミーさん(比嘉ジャイミー幸男コーチ)と一緒にやってきて、ようやくこの場に立てて素直にうれしい。ウィンブルドンは一番好きな大会。そこで本戦に上がれたのは大きいこと。

 --予選突破した瞬間、どのような思いでしたか?

 (メンタル面を立て直すため)実は全仏後は2週間お休みしていました。ランキングやポイントのことばかり考えてしまい、プレーすることが楽しくなくなってしまっていました。

 5年間ずっと支えてくれた米さんを裏切ってしまったという気持ちもあったが、こうして予選突破できてちょっとでも恩返しできたと思うし、これからも米さんと戦いたいと感じた予選でした。2週間休んだことはプラスになったと思います。自分一人でテニスをやっているんじゃないと思えるようになったし、テニスが好きだと思えたので戻ってきました。

 --1回戦で対戦するクララ・タウソン選手の印象は?

 (グランドスラムの)本戦は初めてなので、まずはこの舞台を楽しみたい。相手はトップ50に入るような選手だから、自分の持っている全てを出して食らいついていかないといけない。一球でも多く返したい。

 ◇柴原瑛菜選手

 --(混合ダブルスで見事優勝を果たした)全仏以降、どのような調整を?

 クレーから芝への切り替えは難しいのですが、毎日なるべく長くコートで練習することを心掛けてきました。

 --ロシア・ベラルーシ選手がいない、ポイントも付与されない大会になりますが?

 ウィンブルドンはウィンブルドンなので。ポイントなしでもグランドスラムチャンピオンのタイトルをとりたいので、モチベーションは全く変わらないです。

 *……WOWOWでは、6月27日~7月10日の全日程で「ウィンブルドンテニス」を生中継・ライブ配信。第1日男女シングルス1回戦を6月27日午後6時45分から、28日午前0時からそれぞれWOWOWライブで放送する。WOWOWオンデマンドでは、大会初となる10コート配信も実施する。

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