将来活躍する女優の発掘・育成を目的にしたTBSの演技バトル番組「TBSスター育成プロジェクト『私が女優になる日＿』season2」（土曜深夜0時58分）のグランプリに、神奈川県出身の幸澤沙良さん（16）が選ばれた。最終ラウンドの視聴者投票で、総投票数2万6233票の内、約半数の1万2277票を獲得。応募総数約5500人の頂点となった。併せて、幸澤さんが10月スタートの同局のドラマ「差出人は、誰ですか？」で、ドラマ初出演にして初主演を果たすことも決定した。

あなたにオススメ

「豊臣兄弟！」では池松壮亮が！　大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る

　同番組は、TBSと、プロデューサーの秋元康さん、芸能事務所「田辺エージェンシー」がタッグを組んだ女優発掘プロジェクト。昨年放送された第1回では、応募総数約9000人の中から、当時18歳の飯沼愛さんがグランプリに輝き、同局の深夜の帯ドラマ「この初恋はフィクションです」（2021年）に主演。飯沼さんは、同局の今期の連続ドラマ「パパとムスメの7日間」でも主演を務めている。

　「season2」は、10月から放送される同局のドラマの主演女優を、視聴者投票によって選考する方式で放送された。第1ラウンド「異種パフォーマンス対決」、是枝裕和監督の協力で行われた第2ラウンド「グループ演技対決」、最終ラウンド「個人演技対決」によって、幸澤さんがグランプリに選出された。

　幸澤さんは「今までの人生の中で一番うれしいです。正直あまり自信がなかったので本当にびっくりしましたが、ようやく憧れた場所に来られたんだなと実感しました。近くで見守ってくれたお父さんやお母さん、いつも支えてくれた親友に感謝を伝えたいです」とコメント。「私は、飯沼さんから勇気をもらってこのオーディションに応募したので、私も飯沼さんのように誰かに勇気を与えられる女優さんになりたいです」と意気込んだ。

　番組総合プロデューサーの秋元さんは「今の女優さんにはない、未知なる真っさらな子が、10月からのドラマに主演することへの期待感を視聴者の皆さんに持っていただいたと思います。最終ラウンドを見届けて、彼女の持っている運もあるし、素直さと吸収力というものをとても感じました。真っさらな彼女がどんな女優になっていくかはまだ誰にも分かりません。これからどんなことがあるか分からないし、挫折もあると思いますが、いろいろなことの繰り返しで彼女のカラーが出てくると思うので、そのプロセスを楽しんでいただければと思います」とコメントを寄せた。

　幸澤さんが主演を務めるドラマ「差出人は、誰ですか？」は、企画・原案を秋元さんが担当する、学園ヒューマンミステリー。俳優の櫻井海音さん、藤原大祐（たいゆ）さんも出演する。