緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
黒島結菜さん主演の連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(総合、月~土曜午前8時ほか)に出演中の原田美枝子さん。ヒロイン・暢子(黒島さん)の勤務先のレストラン「アッラ・フォンターナ」のオーナーで、暢子の“師匠”ともいえる存在の房子を演じて、話題となっている。原田さんに約47年ぶりとなった朝ドラ出演への思いや、黒島さんとの共演エピソードなどを聞いた。
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原田さんが朝ドラに出演するのは「水色の時」(1975年)以来、約47年ぶり。当時について、「大竹しのぶさんが主人公の作品で、本当にちょっとしか出ていなくて。あまり自分でも出演していた感覚がないんです」と笑う。
「ちむどんどん」では主要人物の一人として出演し、朝ドラの影響力の大きさを日々感じているという。「普段ドラマを見ていない友人も、録画して見てくれているようで『見ているよ、いい役だね』と言ってもらえるんです」と顔をほころばせる。そして、房子役への喜びを語る。
「この年齢になると、面白い役がなかなか減っていくんです。優しいお母さん、おばあちゃんという役が多くなっていって、それはステキなことなのですが、もっといろいろな表現をしてみたいと思うときもあって。今回の房子の役は、いろいろな思いを見せられるような役だったので、とてもうれしかったです」
戦後の闇市から、女手一つで店を大きくしていった房子。サバサバとしたところもあるが、原田さんは「私も性格的に男っぽいので、あまりグチグチ言わないところとかは似ているかもしれません」とほほ笑んだ。
房子といえば“仕事着”の着物姿も印象的だ。なぜ、イタリアンレストランのオーナーが着物を着ているのだろうか?
「演出サイドから、房子はイタリアへ修業に行ったときに、自分の国のことを何も知らなかったことに気付いた、そして日本の文化を大事にしないといけないと着物を着るようになった……という設定を提案されて、着物を着ることになりました。羽織も重ねることで、男の人でいうジャケットのようになり、それが役にとってもすごくいい効果を出してくれたと思います。私もいろいろな着物を着ることができて、楽しいです!」
途中で暢子の親戚であったことが明かされた房子。また、空襲で亡くなった妹を暢子に重ねていると吐露するシーンもあった。
房子の暢子への思いについて、原田さんは「生きられなかった妹を重ねていますし、絶対に外には出さないけど娘のような気持ちもあると思うんです。そういう愛情が出てきてしまうのを抑えながら、暢子に接していると思います」と話す。
物語が進むにつれ、独立したいという夢も芽生えてきた暢子。房子はその背中を押しているが、「内心寂しいんです(笑い)」と原田さんは言う。
「本当は、内心フォンターナを継いでほしいと思っているんです。でも、本当のことを言わないで暢子の背中を押す。房子が本当のことを言わず、寂しいくせに暢子を応援するいいシーンがこれからあって。ぜひ楽しみにしていただきたいです」
暢子役の黒島さんのことは、房子が暢子を見守るように応援しているという。あるとき、暢子と房子の“師弟関係”がリンクして感じられるような瞬間もあったと明かす。
「ある大事なシーンを撮影したときに、黒島さんに演技について『もう少しこうした方がいいんじゃないか』と、俳優の先輩として思わず言っちゃったんです。そうしたら、黒島さんがすぐに取り入れてくださって、次のお芝居がすごく良かったんです。そのときまさに、私と黒島さんが房子と暢子のような関係になったみたいでうれしかった。役と演じている自分たちがリンクしたような形になったんです」
黒島さんについては「まだ25歳……これからですよね。今後どんなふうに成長していくのかすごく楽しみな俳優さんです」といい、「これから彼女がどういう人生を生き、仕事をしていくのか、房子が暢子を思うようにずっと見ていくと思います」と目を細めていた。
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