名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
「まんがタイムきららMAX」(芳文社)で連載中のはまじあきさんの4コママンガが原作のテレビアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」。極度の陰キャ女子高生の“ぼっちちゃん”こと後藤ひとりらによる「結束バンド」の青春を描いたアニメで、放送時間になるとSNSで関連ワードがトレンド入りするなど人気を集めている。個性的なキャラクター、本格的なロックサウンド、気合の入ったライブシーン、巧みな演出……とさまざまな分析を目にする機会が増えてきたが、声優陣の熱演も忘れてはいけない。「ハマり役」と話題のひとり役の青山吉能さんの魅力を解説する。
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青山さんは、声優ユニット「Wake Up,Girls!」のメンバーとして活躍し、テレビアニメ「恋愛暴君」でメインヒロインのグリを演じたほか、人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」でツルマルツヨシなどを演じていることも話題になっている。ソロアーティストとしても活動しており、高い歌唱力が魅力だ。
青山さんが演じるひとりは、極度の陰キャ女子高生で、ギターの腕前が高く、ずっと一人で練習を続けていた。ひょんなことから伊地知虹夏が率いる結束バンドに加入することになる。青山さん自身の高校時代は「至って普通のオタク女子」だったといい、ひとりに共感したという。
「例えば、文化祭や体育祭などをめちゃくちゃ盛り上げるいわゆる陽キャでは全くなかったんです。陽キャのキラキラしている感じに憧れてはいたんですけど。私の学生時代の立ち位置は、よくしゃべるオタク。『青山さん、よくしゃべるね』とみんな、優しくしてくれていました。今、思い出すとつらいですね。みんな、話を聞いてくれていて、皆さんの善意で成り立っていた……。原作を読んで、ぼっちも承認欲求の塊なんですよね。共感できないところがないんです。ずっと内に秘めていた気持ちが全部、表現されていて、先生はどういう生活を送られてきたんだろう?と聞いてみたくなりました。私と似ていて、陰キャをやってきた私だから、絶対にやりたい!と強い気持ちでオーディションに臨みました」
「共感できないところがない」とまで言い切る青山さんは極度の陰キャのひとりを見事に演じきっている。ただ、共感できたからといって、演じられるわけではない。一切妥協なしで、収録に臨んだ。
「分かる気持ちしかないので、すんなりできるのかな?と思いきや、皆様にお届けするためにどう表現するのか?と考えることが多かったです。ぼっちは成長していきます。1話ではできなかったことが、できるようになりますし、私もできるようになっておかないとダメなんです。例えば『はい!』という返事にしても、いろいろな『はい!』の表現があります。何度もやり直させていただき、突き詰めていきました。毎話が格闘です。キャストの思い、制作陣の思いを本気でぶつけ合っています。だから、より高みを目指すことができるんです。妥協がないんです。こんなに楽しいことあるんだ!という喜びがあります」
結束バンドのメンバーを演じるのは、ドラムの伊地知虹夏役の鈴代紗弓さん、ベースの山田リョウ役の水野朔さん、ギター、ボーカルの喜多郁代役の長谷川育美さんだ。
鈴代さんは、青山さんを「最初、自分以外のキャストのお名前を聞いた時、青山吉能さんがぼっち!?となったんです。どんな感じなんだろう?と思っていたのですが、第1話の収録の時、お声を聞いて、キャスティングした人は神だ!となりました。もう、そこにぼっちがいたんです。原作を読んでいた時、実はぼっちの声が一番想像できなかったのですが、青山さんのお声を聞いて、カチッとハマった感じがしました。私にはない表現の幅、ニュアンスで、これがぼっちなんだ!となって。もちろんほかのキャストの皆さんもそうです。『皆さん、すごい!』と、特に第1話の収録はとても記憶に残っています」と絶賛。
結束バンドの声優陣のコンビネーションも抜群のようで、水野さんは「アフレコが始まってから、皆さんとどんどん仲良くなっていき、キャラクターとシンクロしていき、演じることができました。皆さんがいるとすごく心強いんです。絶対に助けてくれるんです」、長谷川さんは「結束バンドのメンバーは、個性がバラバラで、各々が自由にやっていますが、うまくいっているんです。それに、近いところもあるかもしれません」と話す。
青山さんは同作、ひとりについて「本当に運命的な出会い」とも語っていた。「例えば、5年後とかに『青山、変わったじゃん』と言っていただけるように頑張っていきたいですし、代表作なんだ!という思いで臨んでいます」と熱い思いで収録に臨んでいる。
「ぼっち・ざ・ろっく!」は、演出、作画、音楽、演技など全てにスタッフ、キャストの熱い思いが込められている。今後の展開にも注目したい。
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2024年12月22日 23:00時点
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