舞いあがれ!:テーブル下の告白シーン なぜあんな狭いところで? 至近距離での舞の笑顔に柏木“完落ち”

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第48回の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第48回の一場面(C)NHK

 福原遥さん主演のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」(総合、月~土曜午前8時ほか)。12月7日に放送された第48回では、柏木(目黒蓮さん)が舞(福原さん)と消灯後の食堂のテーブルの下で対面し、「俺、お前のことが好きだ」とストレートに告白するシーンが登場した。柏木はなぜあの場所で告白したのだろうか。制作統括の熊野律時(くまの・のりとき)さんのコメントなどからひもといた。

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 ◇「俺、お前のことが好きだ」と突然告白

 第48回では、同じチームの水島(佐野弘樹さん)がプリソロチェック(中間審査)でフェイル(不合格)となって航空学校を去り、3日もへこんでいた舞。柏木の部屋を訪ねると、一人で落ち込んでいる様子を見て、柏木の顔をのぞき込み、「なんや、私より、へこんでいる人おった」と笑顔で力づけようとする。

 話をしているうちに消灯の時間となり、舞は自室に戻るために部屋を出る。舞がノートを忘れていったことに気づいた柏木が慌てて追いかけると、守衛に見つかりそうになり、食堂へと駆け込んだ。そこには舞もいて、2人でテーブルの下に隠れることに。

 そのうち舞は、2人でテーブルの下にいることが楽しくなり、「なんや、かくれんぼみたいですね」と天真爛漫(らんまん)な笑顔を見せ、「ほな、またあした」と立ち去ろうとする。その瞬間、柏木は意を決したように舞の腕をつかみ、「岩倉。俺、お前のことが好きだ」と突然告白した。

 この告白シーンにSNSでは「柏木さんの告白に舞いあがりました!」「机の下の告白とは……。朝からキュンキュンしてしまった」「ちゃんと告白するなんて男らしい」「めちゃくちゃニヤニヤしちゃった(笑い)」などと、柏木の告白にときめいたようなコメントが上がった。

 ◇至近距離で見た舞の笑顔がトリガーに

 柏木があのシチュエーションで告白したのは、面と向かった舞との距離の近さと舞の笑顔が関係していると考えられる。

 劇中ではよく2人きりになっているような印象を受けるが、熊野さんは「警備員が来て食堂で隠れるということだったら、面と向かって2人が至近距離で近づけるシチュエーションになりえるのかなというところから出たアイデアだった」と明かす。

 告白には前触れもあった。第45回(2日放送)から週またぎの第46回(5日放送)で柏木は、体育館のような広い場所で「俺、お前のこと……」と舞に言いかけ、「ごめん、何でもない」と、結局大事なことは言わなかった。テーブルの下の告白は、喉元まで出かかっていた舞への思いが、至近距離で見た笑顔がトリガーとなって、堰(せき)を切ったようにあふれてしまったように見えた。

 熊野さんも「テーブルの下のあんなにすごく狭いところで、一緒になったときに、思わず、自分の思いがわっとあふれて出てしまったのかな」と共感を寄せる。

 告白後に柏木が慌てて出て行こうとしてテーブルに頭をぶつける場面は、「狭いところに2人を押し込めているので、そこは自然な流れの中で」スムーズにできたようだ。

 柏木が頭をぶつけるシーンの「目黒さんの表情が可愛らしい。それにびっくりしている福原さんの表情も可愛らしくて、非常に可愛らしく2人がやりとりしている」といい、「そういうところが、目黒さんの魅力ですね。ギャップを魅力的に演じていただけている。素直に気持ちがぼろっと出てしまったという感じも含めて、すてきなお芝居になっているなと思いました」と称賛する。

 熊野さんは告白シーンの2人の様子について「目黒さんも福原さんも、ああいったシーンはこのドラマでは初めてなので、ドキドキしながら、フレッシュな気持ちで楽しんでやっていただけたようです」と振り返った。

 第11週(12~16日放送)では、舞ら航空学校の同期メンバーが帯広分校でのソロフライト(単独飛行)の最終審査を無事通過して、晴れてパイロットになれるのか。舞と柏木の関係に進展は? 今後もますます目が離せない。

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