山村紅葉:母・美紗さん、舞台出演に反対も「チケットをたくさん買って配っていた」 西村京太郎さんとの思い出も 「徹子の部屋」で語る

山村紅葉さん
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山村紅葉さん

 女優の山村紅葉さんが、12月27日に放送された黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。ミステリー作家だった亡き母・山村美紗さん、女優業を応援してくれた亡き恩人・西村京太郎さんとの思い出を語った。

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 大学時代、母の作品を原作にしたドラマのスタッフに誘われて女優になった山村さん。「燃えた花嫁」という作品で、結婚式当日に焼き殺される花嫁の役だったという。黒柳さんが「よくお母様はそんな役させたわね」と苦笑いすると「演劇の勉強をしていなかったので、受付で『いらっしゃいませ』っていうような役だと母も私も思っていたんです。それで台本をいただいたら、燃えた花嫁の役に丸がついていて」と明かした。

 母の友人の作家・西村京太郎さんは、山村さんのドラマ出演を喜んでくれた。「(西村さんの小説を原作にしたドラマ)『西村京太郎トラベルミステリー』にレギュラーで出られるようにと、北条早苗という刑事を小説に登場させてくださって。テレビでやるときは、紅葉ちゃんに」と言ってくれたという。

 山村さんは早稲田大学を卒業後、国税局に就職したのを機に女優業を引退するが、結婚に伴い国税局を退職。その後、北条早苗役で女優復帰し、舞台にも挑戦するように。母は山村さんの舞台出演を「他の人に迷惑がかかるかもしれない」と反対しており、一度も見に来ることはなかったという。山村さんは「母が亡くなってから聞いた話ですが、私の舞台のチケットをたくさん買って、編集者の方に配っては『感想を教えて』と言っていたそうなんです」と感慨深げに語った。

 一方、西村さんは山村さんの舞台を何度も観劇し、応援してくれた。手土産を持って共演者の楽屋を訪れては「紅葉をよろしくお願いします」とあいさつして回っていたという。

 そんな西村さんも、今年3月に91歳で他界。コロナ禍の前は、月に1度は自宅を訪ね、西村さん行きつけのステーキハウスや中華料理の店に連れて行ってもらうなど、頻繁に交流していたと振り返った。

 西村さんが山村さんのために生み出したキャラクター・北条早苗を演じて、39年がたった。長い期間出演し続けた「西村京太郎トラベルミステリー」も、12月29日で最終回を迎える。山村さんは、「デビュー当時から今までの思い出がいっぱいで、宝物ができたと感謝しています」と笑顔を見せた。

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