手塚治虫の名作マンガ「どろろ」をリメークしたマンガ「どろろ Re:Verse」が12月28日、日本と韓国で同時配信された。「どろろ Re:Verse」は、「どろろ」を現代を舞台にリメークし、webtoon(ウェブトゥーン)と呼ばれるスマートフォンで読むことに特化したフルカラーの縦スクロールのマンガとして配信される。日本ではウェブマンガサービス「ピッコマ」、韓国では「kakaopage(カカオページ)」で配信を開始し、米国、中国、ヨーロッパでも順次配信される。
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リメーク版は、手塚プロダクションと韓国のコミック制作スタジオ・Terapin(テラピン)の共同プロジェクトとして制作された。韓国の人気マンガ「月光彫刻師」の脚本などで知られる作家のイ・ドギョンさんが脚本・絵コンテを手がける。戦国時代に生まれ、妖怪に肉体を奪われた百鬼丸が、肉体を取り戻すべく妖怪を狩りながら現代まで生き残り、少女と共に最後の狩りに向かう……というストーリー。
手塚プロダクションの取締役・手塚るみ子さんは「手塚治虫が亡くなってからこれまで、私たち手塚プロダクションはさまざまな事業を通じて、手塚作品の魅力を次世代へ手渡せるようにしてきました。もはや手塚自身は新しい作品を生み出すことがかないませんが、その創作に影響を受け、そのイズムを継承している現役作家の方々と共に、今までにない作品を作り上げることによってまた一つ、手塚作品の魅力を世界中へ発信できるのではないかと期待しています」とコメントを寄せている。
「どろろ」は、戦国時代を舞台に、妖怪から自分の身体を取り返そうとする百鬼丸と少年・どろろの旅と戦いを描いたマンガ。1967~68年に「週刊少年サンデー」(小学館)、1969年に「冒険王」(秋田書店)で連載された。テレビアニメ化、実写映画化、ゲーム化もされた。2019年に約50年ぶりとなるテレビアニメが放送されたことも話題になった。
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