ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
岩本ナオさんの人気マンガが原作の劇場版アニメ「金の国 水の国」(渡邉こと乃監督)で、賀来賢人さんと共にダブル主演を務めた浜辺美波さん。主人公の一人、金の国の王女・サーラを演じた浜辺さんが、「最初は苦戦しました」というアフレコのことや、「コンスタントに場数を踏むことができないからこそ、鍛錬できない難しさもある」という声の演技に対する“ジレンマ”について語った。
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「金の国 水の国」は、ガイドブック「このマンガがすごい!2017」(宝島社)のオンナ編で1位に選ばれた岩本さんのファンタジーマンガ。2014年に「月刊flowers」(小学館)に読み切りが掲載され、2016年にコミックスが発売された。敵対する二つの国で、サーラとナランバヤルが偶然出会い、国の未来のために夫婦役を演じているうちに恋に落ちる……というストーリー。
アニメは、「サマーウォーズ」などのマッドハウスが制作し、同スタジオの“次世代エース”とも言われる渡邉さんが監督を務めている。サーラを浜辺さん、ナランバヤルを賀来さんが演じ、神谷浩史さん、沢城みゆきさん、木村昴さん、戸田恵子さん、茶風林さん、てらそままさきさん、銀河万丈さんといったそうそうたる声優陣が脇を固めた。
アフレコでは「最初は苦戦しました」と明かす浜辺さん。それはサーラが思っていた以上にゆっくり、おっとりしゃべるキャラクターだったから。「内側からにじみ出る、みんなの心を温かくするようなサーラの優しさや穏やかさ、ふんわりとした雰囲気を声でも出せることができたら」と心がけたものの、浜辺さん自身が普段、早口なだけに、より難しさを感じたようだ。
また、声の演技の経験はあったものの、実写に比べて作品数は圧倒的に少なく、加えて今回はせりふ量も多かった。その分、焦りや戸惑いもあったといい、改めて「本当に役者と声優は違う職業」だと痛感。「コンスタントに声のお仕事をしていないので、毎回一からといった感じで、過去の経験が生かされるということもなかったですし、うまくできなくて落ち込んでしまったりもしました」と振り返っている。
浜辺さんにとって声優業は「何回やっても慣れないですし、毎回、私のせいで台無しになってしまうんじゃないか、という不安」との闘いでもあるという。今回のアフレコを終え、見えてきたものは「課題ばかり」。役作りの仕方も「俳優のお仕事はとはまた別のロジックがあると思っていて。経験も少ないからこそ、分からないことも多い。まだまだ未知(の世界)です」と語っている。
さらには、俳優を生業(なりわい)とする自身とを比べて、「プロの声優さんって、『表現者』でもあり、『技術者』でもある気がする」とも話す浜辺さんは、「それが圧倒的な差だなと思っていて。それはもちろん、場数の差でもあるだろうし、コンスタントに場数を踏むことができないからこそ、鍛錬できない難しさもある」とジレンマを口にした。
そんな浜辺さんだが、劇中では「誰に対しても優しく、みんなを思いやることができ、それでいて芯の強い」サーラの包容力や人としての器の大きさを見事に声で表現。今回の声優起用に対して、きっちりと答えを出しているのは、すごいところ。「音響監督さんがすごく優しく接してくださって、寄り添って録(と)ってくださったので」と謙遜していたが、当然、本人の努力もあったのだろう。
アニメは1月27日に公開された。浜辺さんは、完成した作品について「原作のストーリーの魅力とマッドハウスさんの美しい映像と、音楽が合わさって、最初見たときに鳥肌が立つくらいでした」と告白。「幅広い世代の方に楽しんでいただけるワクワクとちょっとの勇気がもらえる」とも話していて、「アニメの美しさが詰まっていて、寒い季節に心が温かくなるような作品。ぜひ劇場で見てもらいたいと思っています」とアピールしていた。
※クレジット(敬称略)
スタイリスト:瀬川結美子/ヘアメーク:進藤郁子(資生堂)
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