前田拳太郎:「“仮面ライダー俳優”は誇り」 “月9”「女神の教室」は「恵まれた環境」

ファースト写真集「Awake」(KADOKAWA)を2月14日に発売する前田拳太郎さん
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ファースト写真集「Awake」(KADOKAWA)を2月14日に発売する前田拳太郎さん

 特撮ドラマ「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系)で主役を務め、“月9”ドラマ「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」(フジテレビ系)に水沢拓磨役として出演中の注目の若手俳優・前田拳太郎さんがファースト写真集「Awake」(KADOKAWA)を2月14日に発売する。写真集について「もう一段階切り替えて役者に臨む新しい目覚め、表現することや表に出る責任という意味での自覚、まだ自分が知らない感性や感情を目覚めさせる。三つの思いを込めました」と語る前田さんに目指す俳優像を語ってもらった。

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 ◇撮影は瞬発力を重視

 前田さんは写真集について、「仮面ライダーやスーパー戦隊を“卒業”した皆さんが写真集を出している姿を今まで見てきたので、僕も心のどこかで『自分も出すのかな』とちょっと期待があったし、憧れ的な部分もありました」と思いを口にし、「写真集を出すことで、また一つステップアップするようなイメージがあったので、決まった時はうれしかった」と喜ぶ。

 撮影は新潟県・佐渡島と東京で実施。クールなカットやリラックスした素顔、モードな衣装と大胆なメークで挑んだソリッドなカットなどに挑戦しているが、「基本的にその時に感じたことをそのまま表現し、その瞬間をカメラマンさんに撮っていただきました」と撮影時のスタンスを明かす。

 「普段の撮影は『こう撮りたい』に対して『こうしよう』と大枠を決めて臨む場合が多いですが、今回はその時、その瞬間に感じたことを表現するイメージ。カメラマンさんに任せて変にカッコつけず、ありのままの自分を出していきたい気持ちで撮りました」

 写真集の点数を聞くと、前田さんは「1億点ですね。自信あります」とにっこり。「同じチームで朝から夜まで何日間も撮影し、準備から含めて時間をかけた分、いつも以上の信頼を感じた。みんなそれぞれ自分の出せるものを出し合い、いろいろな人の思いがプラスされているので、自分だけなら100点だけど、みんなの協力で1億点になりました」と点数に込めた思いを説明する。

 ◇仮面ライダー俳優と呼ばれるのは「うれしい」

 近年では前田さんと同じく、多くの仮面ライダー出身の俳優が活躍しているが、自分も“仮面ライダー俳優”の一人として捉えられることを、「誇りに思っています」と胸を張る。

 「仮面ライダーをやりたくてこの業界に入りました。『役者人生のスタートはここがいいし、ここから歩んでいきたい』という目標を持ってライダーのオーディションを受けたので、そう呼ばれるのはすごくうれしい。初心を忘れず、ライダー俳優である自覚を持っていたいし、大事にしていきたいです」

 仮面ライダー俳優を核にしつつ、さらに前田さんは「ライダー俳優というイメージはあるでしょうが、いろいろな役をやっていく中でそれだけではない面も見せて、良いバランスでやっていけたら」と気持ちを新たにする。

 ◇山田裕貴、高橋文哉… “特撮の先輩”と共演

 そんな意気込みを口にした前田さんは、「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)で主演を務めた“仮面ライダー俳優”の先輩で、ブレーク中の高橋文哉さんと「女神の教室」で共演している。

 前田さんにとって“お手本”のような存在とも言えるが、「“令和ライダーの共演”と言われていますけど」とちゃめっ気たっぷりに口にし、高橋さんについて「ライダーとしても役者として先輩なので、撮影中いろいろ質問してアドバイスをいただいています」と感謝する。

 「多分みんなそうでしょうが、ライダー後初めての作品はプレッシャーや不安があると思う。僕は高橋さんだけでなく、『海賊戦隊ゴーカイジャー』(テレビ朝日系)のゴーカイブルー役を演じられた山田裕貴さんら先輩たちがいて、とても良いスタートで恵まれた環境です。学ぶことがたくさんあるし、ライダー後最初の現場に特撮出身の身近な人がいてくれるのは心強い」

 ◇「リバイス」同期メンバーと「助け合い支え合っている」

 “ライダー後初”の作品に関しては、「リバイス」で兄妹役を演じた日向亘さんがTBS系「日曜劇場」(日曜午後9時)枠の連続ドラマ「Get Ready!」に万能ハッカー・白瀬剛人(通称スペード)役、井本彩花さんが連続ドラマ「警視庁アウトサイダー」(テレビ朝日系、木曜午後9時)に居酒屋「龍宮城(たつみやぎ)」のアルバイト店員・沙希役で出演中。局と放送日は異なるが、“五十嵐三兄妹”がそろって午後9時台の連ドラに出演している。

 日向さんや井本さんとは連絡を取り合っているという前田さんは、「ライダー後一発目が良いスタートを切れて良かったと話しました」と明かし、2人の存在は「仲間でもあり、良きライバルでもある。どちらでもあります」という。

 「もちろん意識はします。ただライバルだけど、やっぱり仲間。お互い、誰かに良い作品が決まったら自分のことのようにうれしいし頑張りたい。2人だけじゃなく、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のメンバーとも仲良くて、普段から撮影の悩みをお互いに相談し、仲間で助け合い支え合いながらやっています」

 また日向さんとの会話では写真集も話題になったといい、「日向も(3月に)写真集を出すので、交換しようねって(笑い)。感想も楽しみ」とほほ笑む。

 ◇「人に影響を与えられるようになりたい」

 写真集のタイトルに、「『仮面ライダーリバイス』が終わり、また新しい役者人生をスタートする思い」との思いを込めた前田さん。写真集や“月9”出演など、まさに新しい一歩を踏み出している現在、役者業をどう捉え、どのような俳優を目指していくのだろうか。

 「役者さんに憧れて踏み出した世界なので、僕も人に影響を与えられるようになりたい。仕事柄、人に何かを思ってもらう部分で成り立っているので、どんどん自分の表現を高め、みんなにいろいろ感じてもらえたらと思うし、感じさせるのが役者。将来的には誰か僕に憧れて入りましたという人が現れてくれたらうれしいです」と照れながら笑った。

 写真集はA4判、96ページ。3080円。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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