どうする家康:「実は奥底に熱いものが流れている女性」“巴”真矢ミキが退場 前・瀬名奪還作戦失敗時は「複雑な思い」も

2023年大河ドラマ「どうする家康」第6回場面カット 真矢ミキさん演じる巴 (C)NHK
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2023年大河ドラマ「どうする家康」第6回場面カット 真矢ミキさん演じる巴 (C)NHK

 松本潤さん主演の2023年NHK大河ドラマどうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)では、第6回「続・瀬名奪還作戦」(2月12日放送)を最後に真矢ミキさん演じる巴が退場。真矢さんは「巴は、実は奥底に熱いものが流れている女性だったのだろうと思っています」と話していて、「それを象徴するのが、第6回で巴が瀬名(有村架純さん)に対し『そなたが命を懸けるべき時は、いずれ必ず来ます。それまで、強く生きなさい』と言葉をかけるラストシーン。大切な人を守るために命をささげる覚悟や潔さ、娘への愛、戦国を生き抜いてきた巴の強さが詰まった最期だったと思います」と振り返った。

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 第6回では、本多正信(松山ケンイチさん)の命を受けた服部半蔵(山田孝之さん)ら服部党は上ノ郷城に忍び込むと、鵜殿長照(野間口徹さん)らを人質として捕らえようとするも、目の前で命を絶たれてしまう。半蔵らが、何とか長照の2人の息子を生け捕りにしたことで、元康(松本さん)は、今川氏真(溝端淳平さん)に対して、瀬名(有村架純さん)たちとの交換を申し出る。

 しかし、氏真は元康を「薄汚い逆賊」と呼び、取引に応じる姿勢を見せるどころか、人質交換の談判のため単身で今川本陣へとやってきた石川数正(松重豊さん)もろとも、瀬名とその家族の首をはねようとする。

 そこで待ったをかけたのが瀬名の母・巴。巴と夫の関口氏純(渡部篤郎さん)は自分たち夫婦の命と引き換えに、娘の瀬名と2人の孫を助けてほしいと氏真に訴える。

 両親の決意を、瀬名は「嫌です」と涙を流し、拒否しようとするが、巴は「瀬名、強くおなり。われらおなごはな、大切なものを守るために命を懸けるのです。そなたにも守らなければならぬものがあろう。瀬名、そなたが命を懸けるべき時が、いずれ必ず来ます。それまで強く、もっともっと強く生きるのです」と説得。瀬名も巴の言葉を受け入れるが、ここで愛する両親との今生の別れとなった。

 前週の第5回「瀬名奪還作戦」では、鵜殿長照の妹・田鶴(関水渚さん)に口を滑らせ、作戦失敗の原因を作った巴。真矢さんは、「第5回、巴のせいで今川家からの脱出に失敗してしまうシーンは、初めて脚本を読んだとき、『私か…』と複雑な思いでした(笑い)」と明かす。

 一方で、「でも巴を表すには重要なシーンですし、私自身、演じていく上でのヒントになりました」と口にする真矢さんは、「良く言えば、育ちがよく、物事の裏を読まない純粋さ、素直さがあります。悪く言えばうっかりしていて思慮深さに欠けるとも言えますが、それだけ周囲の人に支えられて生きてきたのだろうと思います」と推測し、「瀬名にとっても、気品はあるけれど、たまに理解しがたいお母さんという感じだったのかな……」と複雑そうに語った。

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