スタンドUPスタート:イメージは“大人版GTO”!? 主人公・大陽は「働く世代に刺さるニューヒーロー」 企画担当者が語るドラマ化への思い

連続ドラマ「スタンドUPスタート」の一場面(C)フジテレビ
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連続ドラマ「スタンドUPスタート」の一場面(C)フジテレビ

 俳優の竜星涼さんが主演を務める連続ドラマ「スタンドUPスタート」(フジテレビ系、水曜午後10時)。本作の企画を担当するのは、「世にも奇妙な物語」「推しの王子様」「知ってるワイフ」「デート~恋とはどんなものかしら~」など数々の人気ドラマを手がけてきた狩野雄太さん。今なぜ“起業”をテーマにドラマ化しようと思ったのか。主演を務める竜星さんの魅力とは? 胸の内を聞いた。

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 ◇「まずは原作を尊重したい」 ドラマ化で大切にしたこと

 ドラマは「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の福田秀さんの同名マンガが原作。投資会社「サンシャインファンド」の社長・三星大陽(竜星さん)が、失敗や挫折を経験した人々に「スタートアップ(起業)しよう!」と声を掛け、人間再生に取り組む姿を描く。

 ドラマ化の理由について「新しい働き方、起業というテーマは、これから来るトレンドでもあるのかなと感じていたので、面白いと思いました」という狩野さん。「加えて、ドラマとしての多様性ですね。『水10』枠のテーマに“ニューヒーロー”というくくりがあるんです。主人公の大陽が、働く世代に刺さる新たなヒーロー像になれるのではないかと思いました」

 狩野さんは企画の段階で初めて原作を読んだという。その際の印象は「大人版のGTO」。フジテレビで1998年に放送された連続ドラマ「GTO」は、元暴走族のリーダーが高校教師となり、生徒たちの抱える問題を解決していった。主人公・ 鬼塚英吉を演じた反町隆史さんは、今作で主人公・大陽の叔父・三星義知を演じている。

 「今回は反町さんは鬼塚ではないですが(笑い)、破天荒で無茶苦茶だけど、人情がある竜星さん演じる大陽には似たような雰囲気を感じています」と語る。

 狩野さんは、ドラマ化するうえで「まずは原作を尊重したい」という思いが強かったという。

 「原作でも監修を務めている上野豪さんが、ありがたいことにドラマの監修にも入ってくださいました。台本は毎話、上野さんと原作の福田先生が読んでコメントを戻してくださるので、お二人の意見を最大限反映するようにしています。ドラマのプロデューサーと監督、脚本家が打ち合わせして台本を作ることが多いのですが、今作では原作者サイドとも密に打ち合わせしているので『チームで作った台本』と強く感じています」

 ◇“大陽”竜星涼の想像を超えた演技

 今作は、自称“人間投資家”の主人公・大陽が、会社組織でうまくいかない人や生きづらさを抱えている人たちに声を掛けては、彼らの可能性を見いだし、スタートアップ(起業)の後押しをしていく。型破りで情に厚い、大陽のキャラクターが魅力的だ。

 そんな大陽役に竜星さんを起用した理由について「キャスティングを考えているときに、ちょうど(朝ドラの)『ちむどんどん』(NHK)が始まったんです。その時に見た竜星さんの演技がすごく生き生きとしていて、目がキラキラと輝いて、ワクワクしている感じが伝わってきて、大陽というキャラクターにぴったり」と明かす。竜星さんが実際に演じている姿を見た時は「想像を超えてきた」と感じたという。

 「マンガでは違和感がなくても、生身の人間がやると浮いてしまうシーンや『さすがにこんなこと言う人いないだろう』というセリフでも、自然に演じてしまうんです。竜星さんはスタイルが抜群に良いので、ちょっと浮世離れしている感じがマンガ原作の世界観に合うというのもあるんですけど、実は言い回しが絶妙で。『この人を見ていると人生変わるんじゃないの』って思わせてくれる雰囲気やたたずまいを持っていて、すごいと思います」

 今後の展開については「第5、6話くらいから、だんだん『三ツ星重工』が登場するシーンの濃度が上がっていって、大陽の兄・大海(小泉孝太郎さん)との対決が見どころになっていきます」と打ち明ける。

 「局が違うので怒られてしまうかもしれませんが(笑い)、まるで『日曜劇場』(TBS系)のような展開になっていくので、”熱い人間ドラマ”として見ていただいてもいいですし、“ネタドラマ”として見ていただいてもいいですし、見る人によっていろんな楽しみ方ができるのではないかと思います。大陽の仲間になった人たちがどういうふうに絡んでいくのかというところも含め、原作の福田先生と相当、打ち合わせをさせていただきました。面白い対決になっていくと思います」と話している。

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