童夢:大友克洋監督の幻の実写映画 新潟国際アニメーション映画祭でパイロット版上映

実写映画「童夢」のパイロットフィルムの一場面(C)Bandai Namco Entertainment Inc.(C)2013 MASH・ROOM/DOMU COMMITTEE
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実写映画「童夢」のパイロットフィルムの一場面(C)Bandai Namco Entertainment Inc.(C)2013 MASH・ROOM/DOMU COMMITTEE

 「AKIRA」などで知られるマンガ家で映画監督の大友克洋さんのマンガ「童夢」の“幻の実写映画”のパイロット版が、長編商業アニメの映画祭「第1回新潟国際アニメーション映画祭」で上映されることが分かった。「童夢」の実写映画は、かつて長編映画として極秘にプロジェクトが進められていたが、現在にいたるまで実現しておらず、大友さん自身が監督を務めた7分間のパイロット版のみが残されていた。これまで内容や出演者などを一切知らせずスニークプレビュー(試写会)でしか上映されたことがなかったパイロット版が、映画祭で上映されることになった。

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 「童夢」のパイロット版は、大友さんの作品を一挙上映するレトロスペクティブ部門で上映される。「童夢」のほか、「幻魔大戦」「迷宮物語」「ロボットカーニバル」「AKIRA」「老人Z」「MEMORIES」「GUNDAM:Mission to the Rise」「メトロポリス」「スチームボーイ」「ヒピラくん」第13話、「SHORT PEACE」などを上映する。「老人Z」の北久保弘之監督、「スチームボーイ」の脚本を手がけた村井さだゆきさんらによるトークショーも実施される。

 「童夢」は、大友さんの代表作の一つで、郊外のマンモス団地で起こる不審死事件が描かれた。1980~81年に第1~3話が「アクションデラックス特別増刊」(双葉社)、第4話が「漫画アクション増刊スーパーフィクション」(同)に掲載された。1980年に第4回日本SF大賞を受賞し、1983年にコミックスが発売された。

 映画祭は、3月17~22日に新潟市民プラザほかで開催される。コンペ部門のほか、招待作品による「イベント上映」、近年の作品を集めた「世界の潮流」、作家、ムーブメントの再評価をする「レトロスペクティブ」などで約50本の作品を上映する。押井守監督が審査委員長を務める。

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