スーパー戦隊シリーズの新作「王様戦隊キングオージャー」(テレビ朝日系、日曜午前9時半)で、“ブルー”トンボオージャー/ヤンマ・ガストを演じる渡辺碧斗さん。今回、スーパー戦隊のオーディションを受けるのは「4回目」だったという。諦めなかった挑戦の背景には、幼い頃から憧れだったというスーパー戦隊への思い、そして前作「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(2022~23年)に出演していたライバルであり、友人の存在があった。渡辺さんに話を聞いた。
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「王様戦隊キングオージャー」はスーパー戦隊シリーズの第47作。チキューを治める各国の王たちが戦士となり、昆虫型機械生命体「シュゴッド」と共に、平和を脅かす地帝国・バグナラクと戦う物語。
渡辺さん演じるヤンマ・ガストは、テクノロジーの国「ンコソパ」の国王。スラム街の生まれながら、優れたPCスキルで成り上がった。「テッペンをとる」ヤンキー精神で突っ走ってきたため、「総長」と呼ばれることも多い。トンボオージャーに「王鎧武装」して戦う。
スーパー戦隊シリーズを見て育ったという渡辺さん。「小さいときから見てきた番組で、おもちゃでも遊んでいましたし、家族と一緒に後楽園(東京ドームシティ)のショーにも行くぐらい好きだった」といい、特に思い入れのある作品は「特捜戦隊デカレンジャー」(2004~05年)。「初恋はデカイエロー」だったと笑う。
思い入れは人一倍。芸能の仕事を始め、スーパー戦隊シリーズのオーディションを受けるようになったのも「あったら受けるという感じ」とごく自然の流れだったという。しかし、「魔進戦隊キラメイジャー」(2020~21年)から受け始めたオーディションは、3作連続で選ばれず、悔しい思いがあった。
「『キラメイジャー』とその次の『機界戦隊ゼンカイジャー』はいいところまではいったのですが、『ドンブラザーズ』が書類で落ちてしまって。一度は諦めかけましたが、もう一度やってみようと今回挑戦しました」
挑戦の背景には、「ドンブラザーズ」でサルブラザー/猿原真一を演じていた別府由来さんの存在があった。渡辺さんにとって別府さんは、同じ芸能事務所「スターダストプロモーション」に所属する“同期”。友人でもあり、また“選ばれた側”にいたライバルでもある。
「由来とは事務所の同期で、しかもアルバイト先も同じだったんです(笑い)。なので、由来が先に戦隊が決まったときは余計に悔しかったです。今回のオーディション中、東映のロビーで『暴太郎戦隊ドンブラザーズ 別府由来』と書いてあるのを見つけたときは“絶対俺も受かってやる!“と思いました」
“4度目の正直”でつかんだ戦隊ブルー。「実はオーディションを受けているときから、合格するならこの役かなって思っていました」と顔をほころばせる。「名前も“碧斗”だし、普段から青系の服をよく着ていたり(笑い)」と大好きな青色の戦士に選ばれたことで、喜びもひとしお。
「合格の連絡を受けてからはずっと夢見心地の気分で、家族に報告したときに初めて実感が湧いて、身が引き締まりました。でも、初めて変身シーンを撮影したときは、正直ニヤニヤが止まらなかったです(笑い)。待ち望んでいた瞬間だったのでめちゃくちゃうれしかったです!」
ヤンマについては「元ヤンキーの王様で、国民たちを引っ張っていく“男のかっこよさ”があります」と魅力を紹介。「いきのいい国民たちと国一丸で戦っていく様を応援してほしいです!」とアピールした。
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