アンデッドガール・マーダーファルス:青崎有吾の小説がテレビアニメ化 +Ultraで7月スタート 黒沢ともよが“生首の探偵”に 八代拓、小市眞琴も

「アンデッドガール・マーダーファルス」のティザービジュアル(C)青崎有吾・講談社/鳥籠使い一行
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「アンデッドガール・マーダーファルス」のティザービジュアル(C)青崎有吾・講談社/鳥籠使い一行

 ミステリー作家の青崎有吾さんの小説「アンデッドガール・マーダーファルス」がテレビアニメ化され、フジテレビの深夜アニメ枠「+Ultra(プラスウルトラ)」で7月から放送されることが分かった。メインキャストも発表され、黒沢ともよさんが籠に入った生首の美少女探偵・輪堂鴉夜を演じることが分かった。八代拓さんが“鬼殺し”の異名を持つ半人半鬼の真打津軽、小市眞琴さんが鴉夜の忠実なメイド・馳井静句をそれぞれ演じる。輪堂鴉夜、真打津軽、馳井静句が描かれたティザービジュアル、ティザーPVも公開された。

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 「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」「昭和元禄落語心中」などの畠山守さんが監督を務め、「キングダム」「ゴールデンカムイ」などの高木登さんがシリーズ構成、イラストレーターの岩本ゼロゴさんがキャラクター原案を担当する。「さらざんまい」「劇場版 輪るピングドラム」などのラパントラックが制作する。

 「アンデッドガール・マーダーファルス」は、19世紀のヨーロッパを舞台に怪物専門探偵・鳥籠使いの旅が描かれる。首から下がない不老不死の美少女探偵・輪堂鴉夜が、半人半鬼の真打津軽、メイドの馳井静句と共に怪物専門の探偵・鳥籠使いとして数々の事件を解決しながら、鴉夜の奪われた体を探してヨーロッパを巡る……というストーリー。

 原作の青崎さんは、テレビアニメ化が決定し、「電話をくれた担当編集さんに『主人公ってテレビに映して大丈夫なんですか?』と聞きました」と明かし、「おっ、なんだなんだ、けっこう面白いぞ、と驚いてもらえるような作品になっていると思います。原作既読の方も、そうでない方も、ご期待ください」と話している。

 輪堂鴉夜役の黒沢さんは、「(出演が決まり)とてもうれしかったと同時に2022年はこの作品が最難関になるなと武者震いをした記憶があります。本作はオーディションにエントリーさせていただいて合格をいただいた形だったのですが、オーディションで言った長ぜりふがとにかく難しくて……」とコメント。「監督も音響監督もぜひご一緒させていただきたいと願い続けていた念願の方なので『どうしてもやりたい』という気持ち」と「こんなに難しいせりふを毎回言うなんて」という思いが錯綜(さくそう)していたといい、「クビにならずに収録が進んでよかったです。いや、もともと首しかないのですけれど」と話している。

 「原作小説を拝読した時に感じたあの高揚感や背徳感をそのままに、監督をはじめとしたクリエーターの皆さまのセンスが加わるとこうも世界は息づくのかと息をのみました。私もできうる限りの精いっぱいで取り組んだ作品ですのでぜひ晩酌のお供によろしくお願いいたします。オトナの皆様のためのおとぎ話と存じます」とメッセージを送った。

 真打津軽役の八代さんは「僕が演じます真打津軽というキャラクターは、半人半鬼の身体をもつ人物で、そうなる過程も含めてとてもじゃありませんが笑えない過去を背負っています。しかしそんな人生こそ最高の芸と笑い飛ばす精神、更には口が達者で噺(はなし)家のような一面ももっています。ひょうひょうとしていて、何か考えているようで考えていない、考えていないようで考えている……存在自体が冗談みたいな食えない男。役に決まった時から、演じることがずっと楽しみでした」と話している。

 小市さんは演じる馳井静句について「第一印象は物静かでクールな女性でした。傀儡(かいらい)であることを家訓とする彼女ですが、原作を読み進めていくうちに鴉夜様のことが大好きすぎて津軽に嫉妬したり、意外と反射的に手が出たりと、実はとても人間的で可愛いらしい人なんだなと感じました。表情は動かずとも心は常に動いている。そんな魅力あふれる彼女を演じさせていただけることが、本当にうれしいです!」とコメントを寄せている。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:畠山守▽シリーズ構成:高木登▽キャラクター原案:岩本ゼロゴ▽キャラクターデザイン・総作画監督:伊藤憲子▽サブキャラクターデザイン・総作画監督:小園菜穂▽音楽:yuma yamaguchi▽音響監督:若林和弘▽アニメーション制作:ラパントラック

 ◇キャスト(敬称略)

 輪堂鴉夜:黒沢ともよ▽真打津軽:八代拓▽馳井静句:小市眞琴

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