国枝慎吾:“強気発言”の裏の葛藤 “逃げ場を作ってくれた”妻に感謝 「徹子の部屋」で

6月2日放送の「徹子の部屋」に出演した国枝慎吾さん=テレビ朝日提供
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6月2日放送の「徹子の部屋」に出演した国枝慎吾さん=テレビ朝日提供

 元車いすテニス選手の国枝慎吾さんが、6月2日に放送された黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。けがに苦しんだ時期を支えてくれた、妻・愛さんへの感謝を語った。

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 国枝さんは、パラリンピックに5回出場し、計6個のメダルを獲得。7年前に肘のけがで引退を考えたこともあったが、挫折を乗り越え、2021年の東京パラリンピックの男子シングルスで金メダルを獲得。今年1月に現役を引退した。

 国枝さんは「けがで弱気になっている時も、メディアのインタビューには『調子が悪い』って言えないんですよね。言ってしまうと、それがライバルの選手に伝わっちゃう。いいこと一つもないので、常に強気の発言をしていかなければいけない。でも、うそをつき続けるのもつらくて」と振り返った。

 スタジオには、収録の様子を見守る妻・愛さんの姿が。常に強気な発言をしていた国枝さんが、唯一弱音を吐ける相手が愛さんだった。国枝さんが「しんどい。勝てないかもしれない」と吐露すると、愛さんは「十分頑張っているから、(試合に)出たくなかったら出なくてもいい。私の前では強気でいる必要はないんだよ」と逃げ場を作ってくれたという。

 国枝さんは「家でも『頑張りなさいよ』『負けるな』って追い詰められていたら厳しかったですね」と苦笑いし、「弱音を吐ける場所があるっていうのは救われた感じがしますね。一番つらいときに支えてくれましたし」と感謝していた。

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