海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)第25回「はるかに遠い夢」が7月2日に放送され、有村架純さん演じる瀬名の最期が描かれた。
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第25回では、武田勝頼(眞栄田郷敦さん)の手で暴かれた、瀬名と信康(細田佳央太さん)の計画。それはやがて信長(岡田准一さん)の知るところとなる。それでも信長の目をあざむき、妻子を逃がそうと決意する家康(松本さん)。一方、瀬名は五徳(久保史緒里さん)に、姑は悪女だと訴える手紙を信長に宛てて書かせ、全ての責任を負おうとする。
とある岸辺にたどり着いた瀬名は、身代わりとなるはずのおなごを逃がし、ここで死ぬことを選ぼうとする。そこに小舟に乗って現れたのは家康で、瀬名に「死んではならん、生きてくれ」と説得を試みるが……。
しかし、瀬名の決意は固く「それはできませぬ」と返答。「わたくしたちは死なねばなりませぬ。本当は、信康だけはどんな形でも生きてほしいけど、あの子はそれをよしとしないでしょう。わたくしも共にいきます」と家康に伝える。
家康は「わしはかつて一度、そなたたちを見捨てた。我が手に取り返したとき、わしは心に決めたんじゃ。二度とそなたたちを見捨てんと。何があろうと、そなたたちを守っていくと。守らせてくれ」と懇願するが、瀬名は「あなたが守るべきは、国でございましょう」と強い口調で言い返す。
それでもあきらめきれない家康に、瀬名は「かつて父と母に言われました。いつかわたくしの大切なものを守るために、命をかけるときが来ると。今がそのときなのです。きっと、父と母もようやったと褒めてくれるでしょう。すべてを背負わせてくださいませ」と考えを口にする。
家康は「世の者どもは、そなたを悪辣な妻と語り継ぐぞ」と言うが、瀬名は「平気です。本当のわたくしは、あなたの心におります」と意に介さず、泣き出す家康には「相変わらず弱虫、泣き虫、鼻水たれの殿じゃ」とおだやかな口調で続け、「覚えておいででございますか? ずっと昔、どこかに隠れて、わたくしたちだけでこっそり暮らそうと話したのを。だれも知らない地で、小さな畑をこさえて、世の騒がしさにも我関せず、ただ私たちと静かにひっそりと。あれが瀬名のたった一つの夢でございました。はるかはるか、遠い夢でございましたな」と語りかける。
そして瀬名は「さあお城にお戻りなさいませ。ここにいてはいけませぬ」と家康を送り出そうとし、本多忠勝(平八郎、山田裕貴さん)と榊原康政(小平太、杉野遥亮さん)には「殿をお連れせよ。そして殿と共にあなたたちが安寧の世を作りなさい」と思いを託す。
家康は「そんなこと、わしには」と情けない声を出すが、瀬名は「できます。いいですか、うさぎはずっと強うございます。おおかみよりもずっとずっと強うございます。あなたならできます。必ず。瀬名はずっと見守っております」と勇気づけた。
ようやく瀬名の元を去ろうとする家康だったが、「やはりだめじゃ」と岸から離れる小舟を戻そうとするも、瀬名は首元に刀を当て、自らの手で命を絶つ。力なく崩れ落ちる瀬名の姿に、家康は大声で泣き叫び……と展開した。
10分を超える家康と瀬名の別れのシーン。瀬名の最期に対して、SNSでは「いやあああーー!」「瀬名ああああああああぁぁぁ」「別れが悲しすぎる」「もうつらいしかない」などの声が視聴者から上がったほか、「家康の慟哭に涙がとまらなくなる…瀬名ちゃん「号泣しました」「過呼吸ばりに泣きました」といった感想も書き込まれた。
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