海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
毎回、昭和・平成のトレンディードラマを彷彿(ほうふつ)させるベタな展開で話題を呼んでいるフジテレビ系“月9”の連続ドラマ「真夏のシンデレラ」(月曜午後9時)。登場人物の行動やドラマの展開にツッコミを入れながら楽しむ視聴者も多く、SNSでの実況が異様な盛り上がりを見せている。
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「真夏のシンデレラ」は、昨年のシナリオコンクール「第34回フジテレビヤングシナリオ大賞」で大賞を受賞した市東さやかさんのオリジナル脚本。真夏の海を舞台に男女8人が運命的に出会い、複雑な感情や本音をぶつけ合いながら成長していく恋愛群像劇で、森七菜さんと間宮祥太朗さんがダブル主演を務めている。
月9枠でラブストーリーが放送されるのは、2016年7月期の桐谷美玲さん主演ドラマ「好きな人がいること」以来7年ぶり。久々の月9枠での王道恋愛ドラマを待ち望んでいた視聴者も多いだろう。
ドラマには、男女8人が主要キャラクターで登場するが、特に男性陣は破天荒な人物ばかり。ヒロインの夏海(森さん)に思いを寄せる健人(間宮さん)は、夏海とLINEを交換するためにクジラのプロジェクションマッピングを用意したり、大雨が降っただけで夏海の安否を心配して大事なプレゼンをすっぽかしたりと予想外の行動を取ることも。
健人の友人の修(萩原利久さん)は、初対面の夏海に「ちんちくりん」と言うなど、人を見下したような発言を連発し、場の空気を壊してしまうこともしばしば。
夏海の幼なじみの匠(神尾楓珠さん)は、夏海からの告白を「女として見たことなくて」と断ったにもかかわらず突然キスしたり、思いを寄せる佳奈(桜井ユキさん)を追いかけて一緒に祭りの屋台を回っていた夏海を一人置き去りにしたりと理解不能な行動を連発した。
そんなクセが強いキャラクターたちが、本音でぶつかり合ったり、一人の女性を巡って火花を散らしたりと、目まぐるしくストーリーが進んでいく。もちろん、王道恋愛ドラマならではのベタな展開やくさいセリフも盛りだくさんで、胸キュン要素も満載だ。
月9の〝原点回帰〟となるラブストーリーでありながらも、思わずツッコミをいれてしまうような展開も多く描かれる本作。トレンディードラマをリアルタイムで見てきた人にとってはどこか懐かしく、若い世代にとってはベタな展開が一周回って新鮮に感じられるのかもしれない。今後、男女8人の恋愛模様が盛り上がるにつれ、SNSの実況もますます過熱するに違いない。
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