岩城滉一:26年ぶり主演映画で“認知症の妻を看取った男”に 2024年春公開「ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春」で

映画「ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春」のメインビジュアル (C)2023「ラストターン」製作委員会
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映画「ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春」のメインビジュアル (C)2023「ラストターン」製作委員会

 俳優の岩城滉一さんが、2024年春に公開される映画「ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春」(久万真路監督)で主演を務めることが9月29日、明らかになった。岩城さんが映画の主演を務めるのは、「なにわ忠臣蔵」(萩庭貞明監督、1997年)以来26年ぶり。併せて、宮崎美子さん、高月彩良さん、田山涼成さん、淵上泰史さん、西尾まりさん、三浦誠己さん、貫地谷しほりさんの出演も発表された。

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 映画は、人生の最期を意識し始めた71歳の主人公、福山健二(岩城さん)が、一歩踏み出してさまざまな人と交流し、第2の青春を送ろうとする姿を描く希望の物語。日本公開を前にオランダで開催された実写映画・アニメ・ドキュメンタリーなど映像作品を中心に日本文化を紹介する祭典「カメラジャパン・フェスティバル 2023」でいち早く上映され、話題になった。

 定年退職後、認知症だった愛妻の佳代(宮崎さん)をみとり、一軒家に一人で暮らす健二。物忘れに不安を覚え、刻々と近づく人生の最期を意識し始めた健二は、誰にも迷惑をかけずに過ごせるよう、健康維持と認知症予防に取り組み始める。その一環として、市のコミュニティクラブに参加した健二は、橋本勉(田山さん)という陽気な老人と知り合い、友情を深めていく。

 ある日、水泳教室の体験入会の張り紙に気づいた2人。全く泳げない健二は躊躇(ちゅうちょ)するが、橋本の「できないこと、できるようになるの愉快じゃないですか?」という言葉に後押しされ、水泳教室に参加することに。水泳講師の岸本香里(高月さん)の指導を受け、健二は水泳を、今生きる人生のために大切な「挑戦」であり、「目標」だと考え始め……と展開する。

 26年ぶりの主演作として同作を選んだ理由について、岩城さんは「プロデューサーから『ウェブにアップされていた岩城さん夫婦の写真の、岩城さんの優しい笑顔を見てキャスティングさせていただきました』と言っていただいて、すごくうれしく思いました。プロットを読んで『残りの人生をどう過ごしていくか?』という問いかけに、とても興味を覚え、お引き受けしました」と明かした。

 演じる健二は岩城さんと同世代だが、「僕は今でもバイクに乗るし、レースにも出ているので、自分とのギャップもあり、健二の些細(ささい)な表現に最初は違和感がありました」と吐露。「奥さん役の宮崎美子さん、そして友達役の田山涼成さんとは楽しく過ごさせていただきました」と撮影を振り返った。

 続けて「同世代の方々には見ていただきたいと思いますね。70歳を過ぎても、一日一日を楽しくしっかりと生きていく。先を明るく見ていく事はとても大切なことですから」とコメントを寄せた。

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