波瑠:「ガラスの城」で松本清張ドラマ初挑戦 木村佳乃と約8年ぶり共演 脚本は「あさが来た」の大森美香

松本清張ドラマスペシャル「ガラスの城」のビジュアル=テレビ朝日提供
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松本清張ドラマスペシャル「ガラスの城」のビジュアル=テレビ朝日提供

 俳優の波瑠さんが、2024年新春に放送される松本清張ドラマスペシャル「ガラスの城」(テレビ朝日系)で主演を務めることが分かった。波瑠さんが松本清張さん原作のドラマに出演するのは初めて。併せて、木村佳乃さんの出演も明らかになった。波瑠さんと木村さんが共演するのは、2015年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」以来、約8年ぶりとなる。

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 原作は、社員旅行中に起きた殺人事件を糸口に、一流企業にはびこるさまざまな欲望と犯罪の構図を鮮烈に描く社会派ミステリー。ドラマは、舞台を大手商社に移し、令和ならではの企業体制や捜査方法、登場人物を加えて再構築する。朝ドラ「あさが来た」、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(2021年)などで知られる大森美香さんが脚本を担当する。

 国内有数の大手商社「實友商事」に勤めるエリート社員たちが、風情あふれる修善寺で社員旅行に興じる中、殺人事件が発生した。部長が何者かに殺されるという驚がくの事件を機に、同社は図らずも、これまで徹底的に隠蔽(いんぺい)されてきた社内の膿(うみ)を露呈していく。

 波瑠さんが演じるのは、次世代エネルギー部に所属する一般職の社員・的場郁子。地味で暗く、愛想がないが、仕事は早くて正確。ほかの社員との付き合いもなく、淡々と業務をこなしては、定時に帰る毎日を過ごす。推理小説が好きで、社員旅行中に部長の杉岡久一郎が殺された事件に興味を持ち、独自捜査を開始。やがて警察からマークされることになる。

 木村さんが演じるのは、次世代エネルギー部の営業課長・三上田鶴子。バブル崩壊後に総合職で入社し、仕事一辺倒で男の影も見えないが、独身バリキャリとして働く人生に満足している。社員旅行先で部長の社内不倫現場を目撃。さらに部長が殺されてしまったため、SNSの非公開ダイアリーで独自推理を展開する。そんな折、郁子も事件を追っていることに気がついて……。

 松本清張作品に初挑戦する波瑠さんは、「時代を象徴した小説というイメージが強かった中、今回は時代を超えて新たな形で描くとお聞きして、『すごく難しいお話になるんじゃないかな……。私よりももっと適した方がいらっしゃるんじゃないか』と、最初はドギマギしました」と吐露。しかし、「これまで何作品もご一緒させていただいた大森美香さんが脚本を手掛けてくださると聞き、『じゃ、大丈夫です!』と(笑い)」オファーを受けたという。

 「撮影では『誰もが犯人に見える』ということを目指して頑張っております。各キャラクターがどんな見え方になるのかも楽しみでなりません!」とアピールした。

 木村さんは、主演の波瑠さんについて「ご一緒するのは2回目ですが、今回は今まで見てきた波瑠さんとはガラッと雰囲気が変わっていて、まさに的場さんそのものでした!」とコメント。

 「絶対に気軽には話しかけられないような、どこかミステリアスで掴みどころのない不思議な雰囲気をまとわれていて……。あれほど華のある方なのに、完全に存在を消していらっしゃって、すごいなと思いました」と波瑠さんの演技を称賛していた。

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