水曜日のダウンタウン
名探偵津田 第3話 怪盗vs名探偵~狙われた白鳥の歌~
12月18日(水)放送分
膝の負傷からテニスツアー復帰を目指す錦織圭選手が12月中旬、WOWOWの独占インタビューに応じた。併せて錦織選手に密着した番組「錦織圭2023密着 今、そして未来」が、錦織選手の34歳の誕生日である12月29日午後9時からWOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで放送・配信される。
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錦織選手は、股関節負傷による長期欠場から1年8カ月ぶりの復帰となった6月のATPチャレンジャー大会で優勝。7月にはATPツアーへの復帰も果たし、ベスト8に進出した。しかし、この大会前後に今度は左膝に痛みを覚え、復帰できない日々が続いている。インタビューでは、キャリア終盤を迎えた錦織選手の苦悩や陣営の焦り、家族の支えなど、「チーム錦織」の内面を聞いた。
――(インタビュー前日と当日)ジュニア選手の練習の相手をして、20年前の自分を思い出しましたか?
そうですね。話を聞いていると、海外に来たことある選手もいるし、初めて海外に来た選手もいたので、そういう子たちのワクワクした気持ちとかを懐かしいな、と思いながらやっていました。
――20年前、どういう希望を抱いていましたか?
テニスが1日中できる喜びみたいなものを結構感じていたと思います。もちろん大変でしたけど、それよりもテニスができる楽しさの方が勝っていたので、英語が分からなかったり、トレーニングがきつかったり苦しいことも思い出としてはあるのですけど、プロになると12歳ぐらいの時に決めて、アメリカに来ていたので気持ち的には結構固まっていたというか、上を目指すために来ていたっていうのは思い出します。
――あれから20年、まもなく34歳。キャリア終盤でケガに苦しむ姿というのは想像していましたか?
していないですね。でも(キャリアの)途中から自分はケガが多いというのは感じていたので、それと戦わなければいけない、という心構えは18歳か19歳の頃に膝の手術をした頃から感じていました。テニス人生の終盤で順調にテニスができていないということはやっぱり苦しさを感じます。
――いろいろなケガを乗り越えてきましたが、今年のケガは本当に苦しく見えます。ご自身ではどうですか?
モチベーションがなくなることはないと思います。苦しいは苦しいですけど、自分で認めて納得しながらやっている気もするので、苦しんでいるというよりは戦っているという感じですね。先が見えないということが一番つらい。復帰におけるステップはいくつか段階があるのですが、最初の手術が終わった後の何もできない、先も見えない時期と、最後のステージ、ケガの治りかけの時も意外とキツくて、もう少しで完治しそうなのに、他のところに痛みが出たり。復帰におけるステップはどれも大変は大変なのですが、自分で変えられないことだし、ここで悩んでも無駄だから、もう前だけ見ようと決めてやっているような感じです。
――1〜2週間で治りそうな状況が数カ月続いています。毎朝起きてコートに出てどんな気持ちで過ごしていますか?
うまくオフをとりながらやっているので何とか大丈夫です。自分のできる最大のことはやりますけど、それで治らなかったらクヨクヨしてもしょうがないので。しっかり練習やってちょっと休んで、1日オフ入れてみたいなことをやっているので、何とかなっていますかね。いろいろなことを試しながらやっているところです。
――同じルーティンでコートに入ると思うのですが、今日は痛みが出ないでほしいとか、もう少し長くプレーできるように祈るようなことはありますか?
そういう時期もありました。そろそろぱっと痛みがなくなっていないかなとか。先週、普通に試合に出ていて、やっと戻ってきた!と思ったら目覚めて夢だったのか、ということがあった。戻りたい気持ちはあるし、やっぱりまだだな、という感じもあって、気持ち的に焦らないようにしています。
――日本でのチャレンジャー大会出場が期待された11月の4週間はどうでしたか?
あそこはちょっと自分の中でショックが大きかったです。まず(10月の)ジャパンオープンに出られなかったという部分と、せめて(日本での)チャレンジャー大会で1、2大会、さすがに間に合うだろうと思っていたのですが、その望みもかなわず。日本の大会に出るという自分の中でも目標があって、そこに間に合わなかったというのがかなりショックが大きかったです。
――シーズンも終わりを迎えましたが今の気持ちを一言で表すといかがですか?
プレーしたいという気持ちを抑えて、ケガが治らないのはどうしてだろうという気持ちも抑えて、ぐっとふたをしてやっているので、ずっと気持ちは一定でいます。上がらず下がらず、気持ちをAIのように、自分は機械だと思い込んでリハビリしたり、トレーニングしたりしていました。
――気持ちを抑えないとどうなる怖さがあるのですか?
どうですかね、テニスをやめたいというのは、まだ出てこないと思うんですよね。自分の一番好きなテニスと、今まで積み上げてきたものを簡単に手放すのはもったいないなっていうところです。
――なぜ引退しないの?という問いにはどのように答えますか?
自分がそんなに良い成績を残したとは思えないです。どちらかというとまだ悔いは残りますから。満足というか、そういう気持ちが正直一つもないので。ただテニスが好きっていうことでやっている気がしますね。周りがどう思っているかはあまり気にしたことがないかもしれないです。
――過去、グランドスラムで優勝したい、世界一になりたいという目標があったと思います。今の夢はどうなっていますか?
今はそれどころじゃないですね(笑い)。まず復帰する、ケガを治すというところ。トップ10に戻れたらいいなと、なんとなく思っていますけど、選手もガラッと変わって、若い選手が出てきて、テニスがさらにパワーとスピードが求められるようになって、簡単ではないことは分かっていますが、あそこ(トップ10)に入れたらいいなという気持ちはあります。
――まだまだやり切った感っていうのはないということですか?
そうですね。この2、3年は自分の中で止まっていたりするので、良い意味で考えれば、気持ち的にバーンアウトしてないというか、どちらかというとハングリーな気持ちの方が強いので、後は体の問題がどうなるかですね。まずはケガが治ってくれるのか、体がもつかっていうところ。そこ次第かと思います。
――この2年を一言で形容すると?
「忍耐」。ずっと耐えることがテーマでしたね。なるべく平常心でいること。そんな感じの2年でした。
――来年に向けてはどのようなイメージをお持ちですか?
また、グランドスラムでプレーしたいというのと、(最終的に)トップ10に戻ること。多分1年では戻れないと思うので、まずはしっかりと1年を戦えるようになること。それを第一の目標にしています。
――(ラファエル・)ナダルが復帰するそうですが。
誰もがまた見たいなと思うような選手ですし、プレー的にも人柄的にも華がある選手なので、戻ってきてくれるのはうれしいですし、なるべく長くやってほしいなと思います。(ロジャー・)フェデラーは引退してしまいましたが、(ノバク・)ジョコ(ビッチ)とかナダルとか最後にもう一回試合したいなという気持ちはあったりします。
――最後に今のテニスへの思いを教えてください。
自分の最大の趣味で、タイムリミットがあるので、その中で悔いなく楽しんでできたら、悔いはなくなるのかなと思います。このままケガで終わったとしても、自分の人生がそういうものだったのだなと、どういう形であれ受け止めると思います。でも理想はもうちょっとやって楽しんで終われたらいいですね。このまま終わってしまう可能性はゼロではないですが、そうならないように頑張ります。
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2024年12月22日 15:00時点
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