海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
趣里さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第103回が2月27日に放送された。同回で、入院中の喜劇王タナケンこと棚橋健二(生瀬勝久さん)が、見舞いに訪れたスズ子(趣里さん)に、“芸能界の厳しさ”を説く場面があり、視聴者の注目が集まった。
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第103回では、タナケンが入院したと聞き、スズ子と山下(近藤芳正さん)は、タナケンの見舞いに行くことにする。2人が病室の前に着くと、部屋の中からタナケンの怒号が聞こえてくる。タナケンはマネジャーに、出演する舞台の全公演中止を今すぐ撤回するよう伝えていた。マネジャーは「2~3日休む」というタナケンに、担当医からは半年の療養を命じられていると反論。しかしタナケンは、「お客さんが待っているんだ」といい、マネジャーに帰るよう指示した。
そんな中、訪ねてきたスズ子に、タナケンは右足の古傷が悪化して立つのもつらいが、少し休んで良くなったらすぐに舞台に復帰するつもりだと語る。「今はしっかり治したほうがよろし」と心配するスズ子に、タナケンは「舞台から離れている間に、僕は忘れ去られてしまうかも知れない」と不安な心境を吐露した。
スズ子は、みんながタナケンの復帰を待っていると語りかけるが、タナケンは「そんな甘い世界じゃないよ。僕の代わりなんていくらでもいる。喜劇王なんて呼ばれちゃいるが、席が空いたら他の誰かが奪いに来る。これが業界の常だ」と返答。続けて「僕はね、まだまだお客さんを笑わせたいんだよ。君も分かるだろう? 僕たちはお客さんを楽しませなければいけない」と熱弁した。
タナケンは、医者からこれまでのような動きはできないと言われたことを明かし、「ちくしょう! やぶ医者め!」と悔しさをにじませた。そして、「僕を誰だと思ってんだ。見てろよ。見事に復活してみせる!」と誓うのだった。
舞台に立てない不安をあらわにするタナケンに、SNSでは「タナケンレベルですらこんな切羽詰まるのが芸能界」「どんな人でも悩みや葛藤がある。トップを走り続ける人の方がそれは大きいのかも」「喜劇王の苦悩」「プロ魂、本当にすごい」「喜劇人としての気迫、性、業が伝わる演技」といった声が上がっていた。
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