終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―
最終幕 隠蔽を許さない…遺品整理人、最後の戦い
12月22日(月)放送分
俳優の森川葵さんが主演を務め、臼田あさ美さん、お笑い芸人の吉住さんが共演するドラマ「訳アリ女ダイアリー」が、3月2日午後2時からTBS(一部地域除く)で放送される。25歳の若手ドラマプロデューサー・美知留(森川さん)、42歳のドラマ制作部のディレクター・昭子(臼田さん)、35歳の気弱な脚本家・佳代(吉住さん)が、とあるドラマの脚本づくりに四苦八苦する様子を描いたコメディーだ。3人に撮影中のエピソードを聞いた。
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「訳アリ女ダイアリー」は、放送作家で脚本家のオークラさんが脚本を務めるオリジナル作。制作予定だったドラマのプロデューサーが入院することになり、美知留が急きょプロデューサーに抜てきされることに。「当たり前のことはやりたくない! 新しい価値観を打ち出すドラマを作りたい!」と意気込む美知留は、ベテランディレクターの昭子、脚本家の佳代と打ち合わせを行うが、年齢、性格、価値観が異なる3人の話し合いは一向に進まず、会議室は大混乱。さらに3人は私生活に“訳アリ”の事情を抱えていて……と展開する。
「テレビ業界のいろいろな裏側が描かれているのかな?」と思いながら脚本を読み進めたという森川さん。「自分はドラマをいろいろやっていますけど、プロデューサーさん、脚本家さんが普段どんな話し合いをしているのか全く知らなかった。初めて知る部分が多かった」と話す。
美知留については、「初めてドラマを作るから、熱い気持ちがあるがゆえに空回りしていて。『それ言わなくてもいいんじゃない?』ということを言っちゃうシーンが多い」と説明。「そういうことを私も言っちゃうタイプなので、そこはわかるって思いながら撮影しました」と振り返った。
臼田さんが演じるのは、美知留の先輩の昭子。ドラマ制作を20年続けているベテランで、プライベートでは独身を貫き自由な恋愛を謳歌しているという役どころだ。「仕事をする上でベテランディレクターの方とも接する機会があるので、私の役はあの方の要素もあるのかな? とイメージを湧かせることができました」と明かした臼田さん。「華やかな印象とは裏腹に、一人になったときのちょっとした孤独はすごく理解できるなと思って演じていました」と話した。
吉住さん演じる佳代は、新人脚本家発掘プロジェクトで優勝して脚本家デビューしたものの、関わったドラマは鳴かず飛ばず。実績がないこと、気が弱いことから美知留らに意見を強く言えずにいる脚本家だ。「『言えば良いのに』って思いながら演じている部分があった」と振り返った吉住さんは、「テレビ業界の“あるある”が入っているみたいで、スタッフさんと『これ、あるある』と言いながら撮影していました。そういう意味でもリアリティーが出ているのかな」と話す。
“会議室”という閉ざされた空間の中では、3人の赤裸々な本音が炸裂する。とにかくセリフ量が多かったという森川さんは、「ずっと同じ場所でしゃべり続けて。ただ会話しているだけじゃ面白くないから動きをつけるのですが、それが難しくて。大変でした」と話した。
撮影では、吉住さんとの二人きりのシーンが印象的だったといい、「台本を読んだときはそこまでけんかって感じじゃなかったのですが、現場に入ったら信じられないくらいちゃんとけんかになっていました(笑い)。現場に行ったら変わるってこういうことだな、というのを久々に味わった」と振り返った。
最後に、視聴者に向けて、森川さんは「3人の会話劇を中心にいろんな人生ドラマが織り込まれているので、見れば見るほど面白くなっていくと思います。視聴者の皆さんがどのように感じたかすごく気になる作品なので、たくさんの方にご覧いただきたいです」と呼びかけた。
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