放課後カルテ
第7話 お前が学校に来ようが来まいがどうでもいい
11月23日(土)放送分
俳優の趣里さんがヒロインを務める2023年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)。第24週「ものごっついええ子や」(3月11~15日)から、スズ子(趣里さん)の娘・愛子が8歳に成長した姿で登場した。2歳からの愛子を演じていた小野美音ちゃんからバトンを受け継ぎ、子役のこのかちゃんが8歳になった愛子を演じている。このかちゃんの起用理由や魅力について、制作統括の福岡利武さんが語るほか、オーディション秘話や撮影中のエピソードなどについて、このかちゃん本人がコメントを寄せた。
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愛子を演じるこのかちゃんは、2015年4月28日生まれの8歳。俳優の芦田愛菜さんを輩出した芸能事務所「ジョビィキッズ」に所属している。これまでにもドラマや映画で演技の経験はあるものの、今回のような大役を演じるのは「ブギウギ」が初めてだという。
このかちゃんはオーディションを経て愛子役に抜てきされた。福岡さんは「すごく自然な演技がいいなと思いました」と印象を語る。
「お芝居が本当に安定していますし、最初に見た時に愛子ちゃんっぽさを感じました。前の愛子を演じていた小野美音ちゃんから、すごく良い受け渡しができたんじゃないかなと思います」
このかちゃんは、最終話まで愛子役を演じるといい、母親のスズ子を演じる趣里さんとの息もピッタリだったとか。現場での様子を振り返り、福岡さんは「母と娘の関係がとても大事だということは、趣里さんもおっしゃっていて、おのずと愛子ちゃんには親しく接していました」と明かす。
「趣里さんは、美音ちゃんと同じくらい、このかちゃんともすごく仲良くしていて、収録の合間には、おしゃべりをしたり、お菓子を食べたりしていました。『寒くない?』など、いろいろと声をかけながら、とても良い雰囲気で撮影していたのが印象的です」
第116回(3月15日放送)で、愛子は初めてできた友人である一(井上一輝くん)と再会。2人が楽しい時間を過ごした後、「またね」と手を振って別れるシーンが描かれた。
一を演じる井上くんは、2014年7月31日生まれの9歳。オーディションで一役に起用されたといい、福岡さんは「明るさと芯の強さがしっかりとあって印象に残りました。貧しい中でもすごく堂々としているところがいいなあと思いました」とその演技をたたえる。
実は、このかちゃんと井上くんは同じ事務所に所属しており、もともと顔見知り。福岡さんは「2人が知り合いだったからこそ、あのシーンでもうまくなじめていけたんじゃないかなと思います。とても仲良しで良かったです」と話す。
このかちゃんは、井上くんとの共演を振り返り、「今回初めて共演しました。事務所が同じで一緒にレッスンを受けていたので、クラスのお友達が現場にいるような感じで安心しました。あやとりをして遊んだり、お昼ご飯を一緒に食べたり、前よりもずっと仲良くなれました!」と役と同様に撮影を通して仲を深めたことを明かした。
そんなこのかちゃんに子役を目指した経緯を聞くと、「小さい頃からよく歌ったり踊ったりしていたことと、寝たふりが上手で、お兄ちゃんたちを驚かせて喜んでいる姿を見た母が、『お芝居が好きなのかな?』と思ったらしく、事務所のオーディションを受けました」と説明。
「ブギウギ」のオーディションでは、「お仕事で緊張することはありますか?」と質問された。このかちゃんは「『スタッフさんと初めてお会いする時です。怖いか優しいか分からないから、ドキドキします』って答えました。皆さん笑って『じゃあ、優しくしないとねー』と言ってくださったので、すごくホッとしたのを覚えています」と振り返る。
愛子役に決まった時は「めちゃくちゃうれしかった」といい、「お母さんと抱き合って喜びました。うれしくて涙がポロポロ出ました。少ししたら、早く撮影にいきたくて、ワクワクしました。撮影に入るために、髪をカットしてからは緊張してきたので、たくさん台本を読んで、緊張に負けないようにできることを頑張りました」とコメントした。
スズ子を演じる趣里さんについては、「いつもニコニコされていて、可愛くて、目が合うと私も笑顔になりました。撮影の合間に、ほっぺや頭をなでてくださるのがすごく気持ち良くて大好きでした。マミーと二人で、お料理を作ってるお部屋に行って、つまみ食いをしたり、前室でおやつを食べたり、すごく楽しかったです! あとモニターを確認しながら、撮影で食べきれなかったおいしいご飯を食べることを教えていただきました」と明かす。
家政婦の大野役の木野花さんについては、「手相を見てくださいました! 学校で占いの本が流行っているので、手相占いがあるのは知ってたけれど、自分ではよく分からなかったので、初めて手相を見てもらって、とてもうれしかったです! 趣里さんも木野花さんもお芝居のことを、『こうしてみたらー?』といろいろと教えてくれました」と振り返る。
スズ子のマネジャー・タケシ役の三浦りょう太さんについては、「アドリブが元気いっぱいで面白い方でした! アドリブシーンも楽しく撮影できました。困ってたら助けてくれる優しいお兄さんです」と印象を語った。
物語は最終盤に突入し、スズ子と愛子、母と娘の関係にも変化が訪れる。歌手として、母として、奮闘するスズ子の活躍を最後まで見守りたい。
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