良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
俳優の吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)で藤原道隆を演じる井浦新さん。4月7日放送の第14回「星落ちてなお」では、道隆が父・兼家(段田安則さん)から後継者に選ばれる様子が描かれた。道兼(玉置玲央さん)、道長(柄本佑さん)、詮子(吉田羊さん)といった兼家の息子・娘の中で、道隆こそが「一番父上に影響を受けている人物だろうなというふうに思っています」と話す井浦さんが、同シーンを振り返った。
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改めて「道兼とはまた違う父上の影響を受けていて、家督として温室の中で大事に大事に育てられてきたからこそ、本当に疑いもなく父上のやってきていることは本当にすべて学びながら参考にしながら、という意味で、一番影響を受けてきている人物でもあると思う」と語る井浦さん。後継者に選ばれたときは、「いよいよ自分の時代が訪れるんだっていう、そういう思いに火がつく瞬間」だったという。
また井浦さんは「それを野心という言葉一言で表現するのは僕は乱暴だなと思っている」と言いつつ、「父上が大事に大事に実践してきた思想、自分の家の中で権力をつなげて回していくという、この思想を道隆なりにこれからやっていく」とも予告する。
すでに道隆は、娘の定子(高畑充希さん)を一条天皇に入内させ、嫡男・伊周(三浦翔平さん)を蔵人頭に任命しており、「いよいよ自分なりの政を始められるんだっていう、火がつけられるところ、のろしが上がるところ」と位置付けていた。
同時に、兼家からは道兼が「人殺し」であることを教えられた道隆だが、井浦さんは「知らなかったことに対して、驚きはあったと思うんですが、弟が全部そういうところを背負っているのはもちろん知っていて、それは見ないふりして、全部任せていた」と道隆のずるさを指摘。
その上で「驚きとともにやっぱりそれが確信にも変わったりとかして。申し訳なさとか、そこはお前に任せたよっていう思いだったりとか、一つ二つの感情だけじゃないなとは思いました、あのシーンは、道兼に対しては」と振り返っていた。
「光る君へ」は63作目の大河ドラマ。平安時代中期の貴族社会が舞台で、のちに世界最古の長編小説といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公となる。脚本を、2006年の「功名が辻」以来、2度目の大河ドラマ執筆となる大石静さんが手掛け、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す。
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