光る君へ:三浦翔平「大の大人がはいつくばって泣き叫んで」 伊周“大宰府行き”振り返る 脳みそ追いつかずも「とにかく必死」

NHK大河ドラマ「光る君へ」第21回の場面カット 伊周を演じた三浦翔平さん (C)NHK
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NHK大河ドラマ「光る君へ」第21回の場面カット 伊周を演じた三浦翔平さん (C)NHK

 俳優の吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)の第21回「旅立ち」が、5月26日に放送され、三浦翔平さん演じる伊周が、任地に赴くことを拒み、逃亡するも捕らえられ、一人で大宰府に向かう姿が描かれた。「誤解から始まった話がこんなにも大きな問題になってしまって」と話す三浦さんが、同回を振り返った。

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 第21回では、定子(高畑充希さん)が髪をおろしたことは内裏に広まり、一条天皇(塩野瑛久さん)はショックを受ける。一方、任地に赴くことを拒み、逃亡する伊周。一条天皇の許しを得た実資(秋山竜次さん)らが、二条第を探索し始めると、「捜さずともここにおる!」と自ら姿を現した伊周だったが……。

 頭巾をかぶり「出家したゆえ、任地には赴けぬ。その旨、帝(みかど)にそうお伝えせよ」と説明する伊周だったが、実資はいたって冷静に「伊周殿、かぶり物を取られよ」と要求。その後も実資が「取られよ」を連呼すると、伊周は「うるさ~い!」と大声で叫び、逃げようとするも、その場で捕えられてしまい、剃髪していなかったこともバレてしまう。

 あきれる実資の前で「これから剃髪するゆえ、任地には赴けぬ。帝にそうお伝えせよ」と必死に訴えるが、ここで横やりを入れたのが定子。「見苦しゅうございますよ、兄上」と“正論”をぶつけると、「この上は帝の命に速やかにお従いくださいませ」と“最終通告”した。

 それでも駄々をこね、都にとどまろうとする伊周。母の貴子(板谷由夏さん)から「共に参る」と言われ、大宰府に出立するが、伊周の愚行を知った一条天皇は、貴子の同行をよしとせず。結局、追ってきた実資らの手により母子は引き離されることに。

 三浦さんは、貴子の言葉でようやく大宰府行きを受け入れた伊周について「いろいろな後悔だったり焦りだったり混乱だったり恐怖だったり怒りだったりっていう、いろいろな負の感情を持ったまま大の大人がはいつくばって泣き叫んで、どうにかそこにとどまろうとする中、母上が『私も共に参ろう』ということを言ってくれて、そこでようやく少しだけ心の安らぎができて、渋々大宰府に向かうというシーンですね」と話す。

 道中、貴子が「そなたに多くを背負わせてしまった」と後悔を口にするシーンがあったが、三浦さんは「聞いてるようで聞いていないというか、耳にちゃんと入ってきていない状況ですかね、というのも、今のこの状況がなんでこんなことになってしまったんだっていうのを、たぶん、またもう一度頭の中でグルグルグルグルなっていて。なんかこう……今、起こっている状況自体を伊周自身が理解をできていなくて。ほぼ放心状態に近い矢先に引きずりだされてしまうんですけれども……」と語った。

 貴子と引き離されまいと道長(さん)に助けを求めるも、道長は無反応で、三浦さんは「この一連の話、全部そうなんですけど、伊周の脳みそがまだ追いついていないんですよ、今この状況に対して。今、起こっていることに対しての言葉を話しているだけなので、引きはがされてお願いをして、また引きはがされて。あとからフツフツとくるものはあるとは思うんですけれども、今、現段階では、もうとにかく必死なんですよ、今の状況に対して」と伊周の心情を代弁してみせた。

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