関智一:「鬼滅の刃」 実弥と玄弥のやり取りを「大事に積み重ねていきたい」 兄弟の再会に込めた思い

「テレビアニメ『鬼滅の刃』柱稽古編」の一場面(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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「テレビアニメ『鬼滅の刃』柱稽古編」の一場面(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」。5月に新作テレビアニメ「柱稽古編」が放送をスタートした。鬼殺隊最強の剣士・柱が本格的に登場し、柱を演じる豪華声優陣の熱演が話題になっている。6月9日に放送された第5話では、風柱・不死川実弥(しなずがわ・さねみ)と弟・玄弥の兄弟の対面が描かれた。不死川実弥を演じる関智一さんは、悲しい過去を持つ兄弟のぶつかり合いをどのような思いで演じたのか。収録の裏側を聞いた。

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 「柱稽古編」では、鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)との戦いに備えた柱稽古が描かれる。柱の一人である風柱・不死川実弥は、炭治郎の鬼殺隊の同期・不死川玄弥(げんや)の実兄。「刀鍛冶の里編」では、不死川兄弟の子供時代が描かれ、実弥が鬼に変異してしまった母を手に掛けた悲痛な過去が明らかになった。

 実弥と玄弥は、以前は仲の良い兄弟だったが、今では、実弥は玄弥に「俺には弟なんていねェ」と、突き放すような態度を見せる。玄弥は、自分たちを守るために戦い、結果として母を手に掛けることとなってしまった実弥を責めてしまったことを悔いており、第5話では「ずっと俺は兄貴に謝りたくて」と話そうとするも、実弥に突き放されてしまう。

 関さんは、実弥の複雑な思いを感じながら、第5話の収録に臨んだという。

 「弟も弟なりに思っていることがあって、お兄ちゃんはお兄ちゃんなりに思っていることがあるのだろうなと。実弥は長男だなと思うんです。鬼を倒すということに思いが全振りしているのだろうなと。そういう意味ではプロフェッショナルなんでしょうね」

 玄弥を演じる岡本信彦さんとの掛け合いは「楽しかった」と振り返る。

 「岡本くんも、大事に気持ちを込めてお芝居されていたので、僕もそれに素直に応えようという気持ちで取り組みました。まだ、実弥と玄弥のやり取りは多くはないのですが、一つずつ大事に積み重ねていきたい。そんな思いで第5話の収録に臨みました」

 「鬼滅の刃」は、実弥と玄弥、炭治郎と禰豆子、胡蝶しのぶとカナエと栗花落カナヲと、さまざまなきょうだいの物語が描かれる。関さん、岡本さんが大切につむぐ不死川兄弟の今後を見守りたい。

 「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために鬼殺隊へ入隊する……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。

 新作テレビアニメ「柱稽古編」はフジテレビ系で毎週日曜午後11時15分に放送中。

 ※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となる。※鬼舞辻無惨の「辻」は点一つのしんにょうが正しい表記となる。

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