名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」。鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)との決戦に向けた柱稽古が描かれた「柱稽古編」が6月30日に最終回を迎え、新作アニメ「無限城編」が劇場版3部作「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」として制作されることが発表された。「柱稽古編」最終回は、鬼殺隊と無惨の決戦の火蓋(ひぶた)が切って落とされるという衝撃的な展開が話題になった。最終回の“三つの衝撃”について解説する。
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最終回「柱・結集」では、鬼殺隊の当主・お館様こと産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)と無惨が邂逅(かいこう)を果たした。産屋敷と無惨は元々は同じ血筋で、産屋敷家は一族から生み出してしまった鬼を打倒すべく鬼殺隊を結成し、1000年もの間、無惨を追い続けてきた。
自身を殺しにやってきた無惨に対し、産屋敷は「君は永遠を夢見ている」「君の夢はかなわないよ、無惨」と話し、「永遠というのは人の想い(おもい)だ 人の想いこそが永遠であり不滅なんだよ」と、“人の想いの強さ”を説いた。無惨が産屋敷を手にかけようとした瞬間、産屋敷邸が大爆発する。無惨打倒のため、産屋敷は、妻、子供を道連れにし、大量の爆薬で屋敷を爆破したのだ。アニメで表現された産屋敷邸爆破はすさまじい迫力で、放送中は「産屋敷ボンバー」が即トレンド入りし、話題になった。
産屋敷ボンバーの衝撃の大きさは、無惨の発言からも見て取れる。悪びれることなく1000年もの間、人間を殺し続けてきた無惨が「あの男は完全に常軌を逸している!」「自分自身をおとりに使ったのだ あの腹黒は!」「あれだけの殺意をあの若さで隠し抜いたことは驚嘆に値する」と驚がくしていたからだ。さらには、「妻と子供は承知の上だったのか?」と残虐な無惨らしからぬ思考にまで至っている。
産屋敷邸爆破の衝撃が続く中、無惨は突然、棘(とげ)の血鬼術に襲われる。棘で体を固定された無惨は、次の瞬間、鬼の珠世(たまよ)に腕で腹を刺される。「柱稽古編」第1話では、お館様の鎹鴉(かすがいがらす)が珠世の元を訪れ、鬼殺隊との協力を申し入れるシーンが描かれたが、おそらくはこの時のために珠世は準備をしていたのだろう。
珠世は、棘の血鬼術について「あなたが浅草で鬼にした人のものですよ」と無惨に明かす。「竈門炭治郎 立志編」で初登場した無惨は、竈門炭治郎と浅草で遭遇し、街中の人を殺し、ある男性を鬼にした。浅草での騒動の後、珠世が鬼にされた男性を保護していたのだ。無惨は覚えてもいなさそうな様子だったが、過去の罪が巡り巡って、自分の身を襲うことになった。
無惨が拘束されている間、珠世は自分の拳を無惨に吸収させた。拳の中には「鬼を人間に戻す薬」が入っていた。「そんなものができるはずは!」という無惨に、珠世は「完成したのですよ。状況が随分変わった。私の力だけでは無理でしたが」と話す。鬼殺隊との協力により薬が完成し、無惨と浅からぬ因縁があると思われる珠世が打倒の一手を打った。
産屋敷ボンバー、珠世の奇襲、そして次に無惨の前に現れたのが、“鬼殺隊最強”とも言われる岩柱・悲鳴嶼行冥(ひめじま・ぎょうめい)。悲鳴嶼は、産屋敷から「五日以内に無惨がくる」「私をおとりにして無惨の首を取ってくれ」と言われていた。「君にしか頼めない」と言われていた悲鳴嶼は、涙を流しながら、鉄球のような特殊な日輪刀で無惨の頭を吹き飛ばした。アニメで悲鳴嶼の戦闘シーンが描かれるのは初めてで、すさまじい破壊力の岩の呼吸がお披露目された。
その後、水柱・冨岡義勇、蟲柱・胡蝶しのぶ、恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)、霞柱・時透無一郎(ときとう・むいちろう)、蛇柱・伊黒小芭内(いぐろ・おばない)、風柱・不死川実弥(しなずがわ・さねみ)の柱たちと炭治郎が集結。宿敵・無惨に向けて一斉に全集中の呼吸を放とうとするシーンは圧巻の迫力だった。
しかし、無惨が鬼殺隊の総攻撃を受ける瞬間、突然、無限城が現れ、柱や炭治郎、隊士たちが次々と落下。炭治郎が無惨に向けて「必ず倒す!! 鬼舞辻無惨!!」と決意の言葉を放ち、最終回は幕を下ろした。
最終回では、無惨は悲鳴嶼に頭を飛ばされてもすぐに再生し、ほかの鬼とは違い、首を斬っても死なないことが明らかになった。産屋敷も「恐らく無惨を滅ぼせるのは日の光のみではないかと思っている」「日が昇るまでの持久戦となるだろう」と予見していた。いよいよ無惨と鬼殺隊の決戦が描かれる「無限城編」。どんな激しい戦いが待ち受けているのか、注目したい。
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