松坂桃李:“妄想”した架空の映画を松居大悟、沖田修一、齊藤工の3監督で映像化 「月刊 松坂桃李」10月にWOWOWでスタート(コメント全文)

「月刊 松坂桃李」のビジュアル=WOWOW提供
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「月刊 松坂桃李」のビジュアル=WOWOW提供

 俳優の松坂桃李さんが長年温めてきた原案をもとに、松居大悟さん、沖田修一さん、齊藤工さんの3人の監督が、松坂さんを主演に据えて想像力豊かに映像化した3作品の特集「月刊 松坂桃李」が、10月20日からWOWOWで放送・配信されることが9月10日、明らかになった。

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 松坂さんは「架空の映画を妄想しイメージを膨らませる」という意外な趣味があり、長年温められてきた原案を基に夢の映像化が実現する。

 “10月号”は松居監督の「横★須★賀 探偵事務所」、“11月号”は沖田監督の「ダンディ・ボーイ。」、“12月号”は齊藤監督の「何もきこえない。」。それぞれ、探偵の龍哉、マンガ家を目指す青年の吉男、AIの「Ho-1」と3作品で松坂さんが主演を務める。

 特集「月刊 松坂桃李」では本編映像に加え、メーキングやインタビューなども盛り込み、各作品を裏側まで紹介。番組公式SNSも始動し、作品の最新映像や撮影の舞台裏、キャストの意外な素顔などの企画動画などを公開予定。

 「月刊 松坂桃李」(全3回)は10月20日午後9時から「10月号」松居大悟監督「横★須★賀 探偵事務所」特集を、11月17日午後9時から「11月号」沖田修一監督「ダンディ・ボーイ。」特集、12月15日午後9時から「12月号」齊藤工監督「何もきこえない。」特集をWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドで放送・配信。

 松坂さんと3監督のコメントは以下の通り。

 ◇松坂桃李さんのコメント

 本日解禁となりました「月刊 松坂桃李」。知っている方もいるかもしれませんが、数年前まで(雑誌)「+act」(ワニブックス)の連載で「妄想・松坂桃李」というページがありました。

 僕の妄想を映画のフライヤー風に作り、実在する作品かのように紹介する、という趣旨で、10年ほど続いていました。WOWOWのプロデューサーさんから「この中の何本か本当に撮りませんか?」とオファーがあった時は本当にビックリしました。こんなふざけた企画に監督や各部署のスタッフ、そもそもキャストが集まってくれるのだろうか。とても心配でした。そんな僕の心配に反して、まさかのすてきな方々が集まってくださり、想像をはるかに超える作品が出来上がりました。

 今回、松居大悟さん・沖田修一さん・齊藤工さん、という個性豊かな3人の監督に、撮っていただきました。

 松居監督は面識はなかったのですが、ご一緒してみたかった監督の1人です。ご自身が俳優もやっているからか、一つ一つのシーンに対する答えが役者目線からくる演出だったりもして。すごくわかりやすく、その言葉からくる情熱に感化され、僕自身もいろんなものを引き出してもらいました。本作を松居大悟監督に撮ってもらってよかったと、心から思っています。

 沖田監督は一度、雑誌の対談でご一緒したことがあります。本作ならではの温もりや、主人公のダメさ加減からくるほっこり感やヒューマンな物語を具現化できるのは沖田監督しかいないと連載当時から思っていました。沖田監督にしか撮れないようなカットがたくさんあり、やはり間違いはありませんでした。

 齊藤監督とは俳優として共演したことはありますが、監督として現場でご一緒するのは初めてで、監督の時の齊藤さんは物事を俯瞰(ふかん)で見ていて、常に冷静で新しいことをどんどん取り入れていく、新しいスタイルの監督だと実感する瞬間がたくさんありました。齊藤監督によって、僕の妄想は、よりアーティスティックな作品になったと思います。

 それぞれの監督の色が濃く、鮮明に表されている3本の作品は、僕の妄想よりも想像力豊かな作品になっていますので、楽しみにしていてください。

 ◇松居大悟監督のコメント

 常に時代を代表する探偵映画があるなかで、今この時代にどんな探偵像を描くべきだろうか。松坂桃李さんと、令和の探偵ものを目指そうと挑みました。「横★須★賀 探偵事務所」というタイトルです。横須賀の空気を浴びながら、松坂さん演じる龍哉の背中を追いかけていきました。いや演じるとも違いますね、現場での松坂さんは龍哉そのものでした。龍哉というのが役だったのか、それとも松坂桃李役が龍哉だったのか、龍哉が松坂桃李だったのか。他の監督の皆さまがどのような作品なのかわからず緊張しますが、まったく違う雰囲気の作品のようでそちらも楽しみです。

 ◇沖田修一監督のコメント

 松坂桃李さんと、以前、雑誌の対談をさせていただいたことがありました。その時から、何かお仕事をご一緒したいなと思い続けて、10年がたっていました。このような、ワクワクする企画に、声をかけていただき、とてもうれしかったです。そもそも、妄想・松坂桃李のような本を作っている時点で、かなり変わっていると思いますし、イタズラ心がある方だなと思いました。撮影中も、物腰柔らかで、いろいろと柔軟に受け止めてくださる松坂さんのおかげで、とても楽しい撮影になりました。

 3監督で3作品ということで、いろいろな松坂さんを、少しづつ楽しめる、とても贅沢(ぜいたく)な企画だと思います。どれが本当で、どれが妄想か、わからなくなってくるような、とても不思議な企画を、普段とはちょっと違う感じで、ぜひ楽しんで見ていただけたら幸いです。

 ◇齊藤工監督のコメント

 松坂さんは柔軟かつ表現はソリッドで、周りへのお気遣いを常にしてくださる、理想的な主演のたたずまいでした。

 さらには原案者でもあられるので、共に作品のゴール地点を定め、心強く邁進(まいしん)できました。

 せっかくの機会なので、松坂桃李ファンの私としても、見たことのない松坂桃李さんを見たい!と言う一念でこのプロジェクト臨ませていただきました。素晴らしいキャスト、スタッフ方に恵まれて、絶妙な作品が誕生しました。皆様に届きますように。

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