超電磁マシーン ボルテスV:フィリピン実写吹き替え版に豪華声優陣 主人公は小林千晃 諏訪部順一がボアザン帝国“プリンス”に 小市眞琴、中島愛、飯田里穂も

「ボルテスV レガシー」の日本語吹き替え版の声優陣(C)TOEI Co. Ltd,Telesuccess All Rights Reserved
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「ボルテスV レガシー」の日本語吹き替え版の声優陣(C)TOEI Co. Ltd,Telesuccess All Rights Reserved

 1970年代を中心に人気を集めたロボットアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」をフィリピンで実写化した映画「ボルテスV レガシー」の日本語吹き替え版のキャストが発表され、声優の小林千晃さんが主人公で、ボルトマシン1号機パイロットのスティーヴ・アームストロングを演じることが分かった。諏訪部順一さんが、スティーヴたちの敵となるボアザン帝国地球征服軍司令官で、ボアザン帝国の皇族、プリンス・ザルドスを演じる。諏訪部さんは、「ボルテスV レガシー」の発表時に、自身のSNSでプリンス・ハイネル(プリンス・ザルドスの原作アニメでの名前)を演じたいと投稿したことが配役につながったという。

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 金城大和さんがボルテス・チームの2号機パイロットのマーク・ゴードン、花倉桔道さんが3号機パイロットのビッグ・バート・アームストロング、小市眞琴さんが4号機パイロットのリトル・ジョン・アームストロング、中島愛さんが5号機パイロットのジェイミー・ロビンソンをそれぞれ演じることも発表された。

 ザルドスと共に地球征服をたくらむボアザン星のキャラクターのキャストも発表され、飯田里穂さんが兵器の開発を担当するザンドラ役、樋山雄作さんが戦略担当のドラコ役、越後屋コースケさんが2人目の兵器開発担当者のズール役として出演することが分かった。

 小林さんは「原作のアニメは、映像の演出もですが、大先輩である声優の皆さんの演技も個性的で、まさに登場人物たちが『生きている』と思わせられる表現でした。実写版には原作リスペクトを感じる演出を随所に発見でき、普段から日本のアニメ業界に身を置く身として、遠い海の向こうでも愛していただけていることに誇りを感じました。作品は、家族愛が丁寧に描かれていたため、すごく感情移入しやすかったです。アニメで使用されていた掛け声や必殺技が登場した際にはとてもテンションが上がりましたね(笑)」とコメント。

 演じるスティーヴについては、「スティーヴは一家の長男としてしっかりしつつも、10代の青年らしい無鉄砲さも意識して臨みました。必殺技のシーンではアニメ版とフィリピン版のイントネーションとのバランス感を大切に演じさせていただきました。これまでボルテスVを応援してくださっている方はもちろん、これを機に初めて触れるという方も楽しめる作品になっているかと思いますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします! レッツ・ボルトイン!」と話している。

 諏訪部さんは「原作となる『超電磁マシーン ボルテスV』は、本放送時にリアルタイムで視聴していた世代です。5体のマシーンが合体し巨大ロボに! 今でも胸が熱くなります。DNAレベルで刻み込まれている感じですね。そして、そのストーリーもあって、フィリピンで人気を博していたことも以前から存じ上げていました。さらに、その熱をもって実写作品が製作されるというニュースも早くから耳に。SNSで『ハイネル(ザルドス)の吹き替えを演(や)りたい!』的なことを投稿していたのですが、まさか御縁があるとは……。出演が決まった時は本当にうれしかったです」と喜びを語っている。

 「演じるにあたって、スティーヴたちとのバランスや諸々を鑑み、自分が想定していたよりもかなり若めに演じました。うまく作品に馴染めているとよいのですが(笑)。作り手の情熱やこだわりがひしひしと伝わってくる本作。より多くのみなさんにごらんいただけますと幸いです。よろしくお願いします!」とコメントを寄せている。

 日本語吹き替え版の予告編がYouTubeで公開された。諏訪部さん演じるプリンス・ザルドスの「地球への侵略を開始せよ」というせりふからスタートし、ボルテスVの合体シーンや戦闘シーンでの必殺技など、小林さん演じるスティーヴの叫びが印象的な映像となっている。主題歌「ボルテスVの歌」は、フィリピン人歌手のジュリー・アン・サン・ホセさんが担当している。

 同作の前売券として、ムビチケ前売券、前売券付きブロマイド(全5種)が発売される。ムビチケ前売券は、オリジナルの「レッツ・ボルトイン!スマホ壁紙」が特典として付く。

 「ボルテスV レガシー」は、フィリピン版映画「Voltes V Legacy」には含まれないシーンを追加し、再編集した“超電磁編集版”で、9月29日に丸の内TOEI(東京都中央区)で開催されるジャパンプレミアで世界初披露される。10月18日公開。

 実写版は、フィリピンの地上波テレビ局・GMAネットワークが製作。映画と全90話のテレビシリーズが制作された。テレビシリーズは2023年に全話がフィリピンで放送された。日本のために特別編集されたテレビシリーズが、今秋にTOKYO MXで放送される。フィリピンオリジナル版90話の日本展開も予定されている。

 「超電磁マシーン ボルテスV」は、1977~78年に日本で放送された伝説のロボットアニメ。主人公・健一ら剛三兄弟、峰一平、岡めぐみの5人が、合体ロボット・超電磁マシーン ボルテスVに搭乗し、地球に飛来したプリンス・ハイネル率いるボアザン星の侵略軍と戦う姿が描かれた。親子の離別、主人公を巡る衝撃的な展開、異母兄弟との対決、圧政への抵抗と革命などが描かれ、ドラマ性の高さが海外でも高く評価された。フィリピンでも話題となり、堀江美都子さんが歌った「ボルテスVの歌」も人気を集めた。

 ◇マーク・ゴードン役の金城大和さんのコメント

 今回出演のお話をいただいてアニメを見たのですが、アニメならではのキャラクターの素晴らしさ、それをしっかり確立させるバックボーンなど、綿密に人間(生命体)を描いているので、すぐにのめり込みました。実写版は、フィリピンの皆様の愛とリスペクトを深く感じます(ひしひしと感じる)。「ボルテスV」のVはファイブと読みますが、「ボルテス ラブ」と読んでも良いんじゃないかと。青の戦士となり地球を守る。経験なのか直感なのか分かりませんが、なぜか僕にはできる気がします! フィリピンの皆様の大きすぎる愛を全員で受け止め、さらに日本語吹き替えチームの愛も足してお届けいたします。レッツ・ボルトイン!

 ◇ビッグ・バート・アームストロング役の花倉桔道さんのコメント

 ビッグ・バートはアームストロング3兄弟の次男ということで、しっかりした面もありながら純粋で真っすぐな少年らしさも持っているキャラクターだと思います。マット・ロザノさんが演じたビッグ・バートも魅力的なキャラクターでしたので、自分もボルテスV愛をもって魅力的なキャラクターとなるよう演じさせていただきました。全国のボルテスVファン、ロボットファンの皆様! きっと大きな期待も持ちながら、どこか不安も抱えていらっしゃることかと思います。僕も見るまでは同じ気持ちでおりました。ですが、ご安心ください。フィリピンの大きすぎる本物の愛で映像化されたこの作品は、とても素晴らしいものになっています! ぜひ劇場のスクリーンでご覧ください!

 ◇リトル・ジョン・アームストロング役の小市眞琴さんのコメント

 以前、アニメのイベントでフィリピンに行った際、すごい熱量の応援をじかに浴びて、とても感動したのを鮮明に覚えています。その出来事もあって、今回フィリピンでの制作と聞いた時はとてもうれしかったですし、映像を拝見した際に伝わってきた“愛と熱量”は、まさにその時に感じたものと同じでした。その熱量に負けないように頑張らねばと思いました。元々ボルテスVが好きな方はもちろん、初めて見る方も楽しんでいただけるストーリーです。アームストロング家のシーンが個人的にとても楽しかったので、ご覧になった際は注目していただけたらと思います! ぜひ劇場に足を運んで頂けたらうれしいです!

 ◇ジェイミー・ロビンソン役の中島愛さんのコメント

 私の母はフィリピン人で、子供の頃に「ボルテスV」をみんな夢中になって見ていた、とよく話してくれていました。日本とフィリピンをルーツに持つ私にとって、それぞれの国がこんなに素敵なかたちでつながっていることがとてもうれしいですし、携わることができて幸せです。ジェイミーはきびしい戦いの中でも、冷静さを忘れずにみんなを励ます性格なので、強い芯がありつつ温かみも感じられることを大事に演じました。ひとつひとつのせりふが胸に刺さり、台本を読んだ段階で涙が。そしてアフレコ現場でも静かに涙してしまいました。アニメへの最大限のリスペクトと愛情が詰まっていて、胸を打たれる作品になっています。物語も映像もとにかく美しいので、ぜひ劇場の大スクリーンで堪能してください!

 ◇ザンドラ役の飯田里穂さんのコメント

 始まりから終わりまで展開が読めなくて、さらに驚く展開があったところで台本チェックの最中に思わず涙を流してしまいました。それくらい作品にのめり込んでしまいました。悪の組織の紅一点というずっと挑戦してみたかった役どころでした。常にザルドスに対する忠誠心を忘れずに、そしてザンドラとしての知的であり素敵な女性の魅力を出せるように意識しました。日本の歴史あるアニメがフィリピンで本気の実写化という特別な作品。それに吹き替えを本気でさせていただきました。いろいろな方の本気が詰まってます。長年作品のファンの皆様はもちろん、初めての方でもこの映画「ボルテスV レガシー」からご覧いただけたら魅力にハマってしまうこと間違いなし! ぜひ何度でもご覧ください。

 ◇ドラコ役の樋山雄作さんのコメント

 台本を読んで作品に宿る真っすぐなメッセージを、しっかりと伝えてくれているので、原作のファンの方も納得して楽しんでいただける作品になっているのではないかと感じました。アフレコでは、原作アニメのキャラクターイメージを損なわず、また吹き替えということで、実写版でドラコを演じている役者の方のお芝居や物語の世界観をくみ取った上で、そこに自分だったらこうするという部分を追加しています。なぜ「ボルテスV」が異国の地であるフィリピンで大人気なのか、その理由をこの「ボルテスV レガシー」という作品を通してフィリピンの方たちの熱い思いと大きな愛を皆さんに実感してほしいです。ぜひ劇場でご覧ください!

 ◇ズール役の越後屋コースケさんのコメント

 日本のアニメがフィリピンで実写化!! それだけ愛のある方たちが、愛の詰まったボルテスV、すごいクオリティーになるのは間違いなし!! たくさんの方にこの思いが伝わるのではないかと、ひしひしと感じております。きっとフィリピン人の義理の母が知ったら現地に住んでいるその両親たちにもある意味親孝行ができるかも、喜んでくれるかも!とうれしくなりました。そしてボルテスVを楽しみに待ってくれている方に早く届けたいなと感じました! ボルテスVを楽しみにしてくださってる皆様、劇場の大きなスクリーンでの合体シーン! これはかなり胸熱だと思います!! あー!! 乗りたい!! 少しでも多くの方に届いて楽しんでいただけるよう心から願っております。

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