おむすび:“ヒロインの祖父”松平健、初の朝ドラ出演に「実現してとてもうれしい」 ギャルとの撮影エピソードも

NHK連続テレビ小説「おむすび」で米田永吉を演じる松平健さん(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「おむすび」で米田永吉を演じる松平健さん(C)NHK

 俳優の橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、主人公・米田結(橋本さん)の祖父・永吉を演じる松平健さん。永吉は、プロ野球のホークスファンで、自由奔放な“のぼせもん”。 情に厚く、困っている人がいたら放っておけないキャラクターだ。松平さんが、自身の役どころや、共演者とのエピソードなどについて語った。

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 ◇永吉は「自由奔放で気ままなおじいちゃん」

 今年で芸能生活50周年を迎えた松平さん。意外にも「おむすび」が初めての朝ドラ出演となる。

 「朝ドラへの出演は初めてです。若い頃、よくお昼の再放送を見ていて、ホームドラマに憧れがあり、出てみたいと思っていたので、実現してとてもうれしいですね。時代劇をご覧になる方は、私に若々しいイメージを持っていらっしゃるかもしれませんが、今回演じる永吉は年相応の役。年齢がバレてしまうかな(笑)」

 演じる永吉について、「永吉は農家なんだけどなかなか農業を手伝わない、家族を引っ掻き回す自由奔放で気ままなおじいちゃんです。外に出るのが好きで話題になったところへすぐ行っちゃうし、自分がその話題の人や出来事に関わっていると話します」と説明。

 「孫の歩(仲里依紗さん)と結(橋本環奈さん)を可愛がる、愛ある人ですが、息子の聖人(北村有起哉さん)とは取っ組み合いみたいなけんかも。行動派の永吉と真面目で細かく考えるタイプの聖人は正反対なので、お互いに面白くないんでしょう。こういう役はやったことがなかったので、演じていて楽しいですよ。永吉の自由に出歩くところは、私自身と似ているかもしれませんね。私も思いついたらすぐに行動する方です」と語った。

 ◇橋本環奈は「明るくていい子」

 撮影現場では「楽しく、和やかに過ごしています」という松平さん。「芸人さんも多く出演されていて『糸島ファイブ』と呼ばれる方々が、前室でものまねを披露してくれます。おかげでチームワークが良くなりました」と笑う。

 「(永吉の妻の)佳代役の宮崎美子さんが、糸島ロケでもらった苗から大きなキャベツを育てて現場に持ってきてくれたので、みんなで食べたこともあります。ギャルとのドラマ共演は今回が初めてなので、『普段どうしてるの?』と聞いたら『雑誌のモデルとかYouTubeやったりしてます~!』と言っていました」

 北村さんとは「台本上二言くらいの親子げんかを長く続けて撮るなど、アドリブで芝居することもあります」といい、「いつもとは違って糸島ことばでやらなきゃいけないのが、ちょっと苦労するところですね。『こういう言い方をする』と、2~3個ほど案を用意して撮影に臨んでいます」と明かす。

 ヒロインの橋本さんについては、「明るくていい子。初めて一緒に撮影したのは、永吉が結を連れていった野菜売りのシーン(第4回)でした。『(野菜は)形が悪かろうが、見てくれがひどかろうが、この世にクズなんてもんはなか』という永吉のせりふは、『おむすび』に出てくるギャルたちにも通じるせりふだったんじゃないかと思います」と振り返った。

 最後に視聴者に向けて、「『おむすび』では、家族の団らんや揉めごとなどいろいろありまして……。そんな中での結と歩の成長、米田家の家族としての成長をお楽しみいただければと思います。ほのぼのしたところもあれば、もうワチャワチャしたところもあって、いろんな面を見てもらえるのではないでしょうか。視聴者の皆さんには、永吉が面白いおじいちゃんに映るのか、うるさいおじいちゃんに映るのか……(笑)。一生懸命やっていますのでどうぞご覧ください」とメッセージを送った。

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