池松壮亮:「韓国に行って本当に食べたかったものは…」 本心を言えなかったエピソードを明かす

映画「本心」完成披露舞台あいさつに登場した(左から)水上恒司さん、三吉彩花さん、池松壮亮さん、田中裕子さん、妻夫木聡さん
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映画「本心」完成披露舞台あいさつに登場した(左から)水上恒司さん、三吉彩花さん、池松壮亮さん、田中裕子さん、妻夫木聡さん

 俳優の池松壮亮さんが10月10日、東京都内で開かれた主演映画「本心」(石井裕也監督、11月8日公開)の完成披露舞台あいさつに登場。池松さんは、本心を思わず隠したエピソードを明かした。

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 タイトルにちなみ、「本心を言えなかった」というエピソードを聞かれた池松さんは、韓国に行ったときの話として、「参鶏湯ををどうしても食べたい」と時間のない中、映画界のレジェンドたちが行く店に連れていってもらい、参鶏湯が出てきたら「僕が食べたかったのは参鶏湯じゃなかった」ことに気付いたという。食べたかったのは「そもそも鶏じゃなかった」が、「食べたいのはこれです。おいしいです」と言ってしまったと明かし、観客の笑いを誘った。

 舞台あいさつには、三吉彩花さん、水上恒司さん、妻夫木聡さん、田中裕子さん、石井監督が出席。同じ質問に三吉さんは「1週間前の記憶が飛んだり、寝たら本当に忘れてしまう体質になってきちゃったみたいで、話せるエピソードはないです」といい、水上さんも「本心を隠そうと思っても隠せない」と自身について語った。

 映画は、「舟を編む」(2013年)などで知られる石井監督の最新作で、芥川賞作家、平野啓一郎さんの同名小説が原作。今からさらにデジタル化が進み、“リアル”と“バーチャル”の境界が曖昧になった少し先の未来が舞台。亡くなった母の“本心”を知るため AI で母をよみがらせることを選択する青年、石川朔也(池松さん)と、彼を取り巻く人間の心と本質に迫るヒューマンミステリー。

 池松さんは4年前に原作を読んで石井監督に企画を持ち込んだといい、「あまりに強いインパクトで私達自身の話だと感じた。石井さんにダメもとでこれを読んでみてくださいと提案しました」と明かし、「私たちのまわりにある共通トピックが入った迷子の青年と登場人物がいかにして生きるかという作品になっています」と紹介した。

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