海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
吉高由里子さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)の第44回「望月の夜」が、11月17日に放送され、木村達成さん演じる三条天皇の最期が描かれた。実資(秋山竜次さん)の助言に従い、娍子(朝倉あきさん)との子・敦明(阿佐辰美さん)を東宮とすることを条件に譲位を承諾。その後、娍子と敦明に見守られながらこの世を去った三条を演じ切った木村さんが思いを語った。
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道長(柄本佑さん)との駆け引きのシーンについて「わりと楽しんでいるようには僕は受け取っていた」と話す木村さん。
「終わるとき『闇だ』って言って、『闇でなかったときはあったかのう』っていうせりふがあったんですけど、でもなんだかんだ置かれている立場も苦しかったと思いますけど、一生懸命楽しんでいるわけではないと思いますけど、それこそ謳歌したような感じはあったかなと。やっと長い東宮時代から晴れて帝になれたっていうのもあった分、そこら辺の政治・政を動かすにも心は踊っていたような気持ちはしますけどね」
第44回では、自分の娘を道長の息子・頼通(渡邊圭祐さん)の妻にするよう提案するも、結局は万策尽きて譲位。
「全部出し尽くしちゃったんで、しゃあないなとは思っていますよ。しょうがないなって、もう正直そこで『ずっと帝でいたい』と言っても、道長も自分の右腕というふうにはなかなかもうなってくれそうもなかったので、『目と耳になれ』っていうせりふは僕好きでしたけど、あまり動いてくれなかったので、それ以降は『しょうがないな』っていう。本当に敦明に託したという感じですかね。自分が退位したあとでも、譲位したあとでも、家族は幸せでいてほしいって気持ちは絶対あると思うので」
そんな三条天皇の最期については「何かと最期の思いは託していたと思います」と振り返る。
「それこそ娍子は泣いているけど、最後、見えない月を見て、もう一回、闘志に火をつけているような、そのような感じはありましたね。だからたぶん亡くなったあと敦明が東宮から降りていることにブチキレていると思いますよ。『なにやってんねん!』っていう、敦明らしいけどね」
「光る君へ」は63作目の大河ドラマ。平安時代中期の貴族社会が舞台で、のちに世界最古の女性による小説といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公となる。脚本を、2006年の「功名が辻」以来、2度目の大河ドラマ執筆となる大石静さんが手掛け、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す。
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