良いこと悪いこと
第8話 7人目、だーれだ?
12月6日(土)放送分
2026年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)が、作家・宇野千代をモデルとした「ブラッサム」に決定し、主演を俳優の石橋静河さんが務めることが5月29日、分かった。
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宇野千代は1897年、山口県の岩国に生まれ、23歳で懸賞小説に応募し、当選。作家としてデビューする。
上京し、作家として活躍しながら、1936年には、ファッション雑誌「スタイル」を創刊。エッセイやコラムなど人気を博すも、戦争の激化とともに廃刊を余儀なくされる。終戦後、「スタイル」を復活させ、さらに着物のデザインや販売も始める。
1957年に代表作である「おはん」が野間文芸賞を受賞。85歳で自伝的小説「生きて行く私」を刊行し、100万部を超えるベストセラーとなる。
タイトルの「ブラッサム」は、開花を意味し、「咲き誇れ」という思いを込めて付けられた。宇野千代がモデルの主人公・葉野珠(はの・たま)が、自分を肯定し、奮い立たせる言葉だという。もう一つは、チェリー・ブラッサムの「桜」。宇野千代のトレードマークで、着物はもちろん、赤いちゃんちゃんこに至るまで、たくさんの桜のデザインを遺した。
小説やファッションによって、人々に幸せを運んだ「花咲かおばあちゃん」のような宇野千代の天真らんまんな生き方にも重なるという。
連続テレビ小説の第115作となる「ブラッサム」は、明治、大正、昭和を駆け抜け自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルとした物語。故郷の山口・岩国を飛び出し、魅力的な人々との出会いによって、夢を手繰り寄せ、大正・昭和の激動の時代へと突き進んでいく。脚本は「あなたのブツが、ここに」「ブギウギ」などで知られる櫻井剛さんが担当する。
関東大震災、戦争、結婚と離婚、倒産そして借金と、さまざまな困難に飲み込まれながらも、作家として生きることに向き合う。時には敵を作り誤解され、傷つけ傷つきながらも、自由を求めて生きることに正直であり続けた珠は、小説に思いを忍ばせることで、読む人に「幸せ」を運んでいく。
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