ディズニーの実写映画「リロ&スティッチ」(ディーン・フライシャー・キャンプ監督、6月6日公開)の魅力についてキャンプ監督が語った。
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2002年のオリジナルのアニメーション版では、現代社会を舞台に現実的な問題を経験するキャラクターが登場するリアリティーある物語が描かれた。製作当時のディズニー作品としては珍しく、トム・シューマッカー社長から「今のスタジオのシステムでは、この作品は決して生き残れないだろう」とまで言われた期待値の低い不完全な作品だったという。
そんなオリジナル版について、同作の監督の一人、クリス・サンダースさんは「ディズニーで作られたステルス戦闘機のような映画」と表現する。「我々はスタジオの目から隠すためにフロリダで製作し、この作品をできるだけ見せないようにしていました。本社での会議で『リロ&スティッチ』って何だい?と聞かれたときは、『その作品はまだ準備できていないので、またお知らせします』と言って、ごまかしていました」と今の人気からは想像できない過程をたどって公開までたどり着いた苦労作であることを明かした。
そんな異色作といわれた「リロ&スティッチ」についてサンダースさんは「この映画に登場する多くのキャラクターやストーリーが色あせないで、人々の心をつかんで離さないのは、彼らに親近感があるからだと思います」と語る。一人ぼっちのリロとスティッチが奇跡の出会いを果たし、大切な絆を築いていく美しい“オハナ(家族)”の物語だったからこそ、世界を虜(とりこ)にしているのだという。
さらに「マルセル 靴をはいた小さな貝」(2021年)を手掛け、第95回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた経歴を持つ今作のキャンプ監督は「アニメーション版のストーリーには荒っぽさがありながら、どこか共感しやすい不完全さと、本物らしさを兼ね備えていました。そのことに当時は衝撃を受けましたし、それこそが今なお作品が愛されている理由なんだと思います」と、サンダース監督と同様に「リロ&スティッチ」が愛される理由を分析した。
今作は、2002年に製作された同名のディズニーアニメーション映画を実写化。地球のハワイに不時着した銀河連邦のエイリアンのスティッチが、不思議な縁で両親を事故で亡くした少女リロと姉のナニと一緒に暮らす事になり、行く先々で大暴れしてトラブルを巻き起こすが、リロとナニ姉妹との絆が深まるにつれて初めて“愛”を知り、“オハナ(家族)”の絆の大切さに気づいていく……という内容。
今作について、キャンプ監督は「衝撃を与えたあの物語を、実写作品として継承する真の機会と考えています。そして、実写版ではキャラクターの人間関係、感情をさらに深め、より現代的な感性を表現しています」と語っている。時代を超えて響く“オハナ(家族)”のメッセージは、実写版でも受け継がれ、新たな世代の心にも響く作品として観客の心を揺さぶることは間違いない。
日本語吹き替え版では、スティッチ役を声優の山寺宏一さん、リロ役は子役の永尾柚乃ちゃん、ナニ役は11人組ガールズグループ「ME:I(ミーアイ)」のMOMONAさん、心優しいサーファー、デイヴィッドの声を人気グループ「Travis Japan」の中村海人さん、エイリアンのプリークリ役を声優の三ツ矢雄二さんが担当している。
今作では、2D(字幕/吹き替え)に加えて、映像に合わせて立体的で奥行きのある音響を楽しめる「Dolby Cinema(R)」(字幕/吹き替え)、「Dolby Atmos(R)」(字幕/吹き替え)や、シーンに合わせて客席が動き、風やミストなど五感を刺激する特殊効果が繰り出される“体感型”シアターシステム「4DX(R)」(吹き替え)、「MX4D(R)」(字幕/吹き替え)など、美しいハワイの大自然や心躍る音楽、“オハナ(家族)”の絆を描く感動の物語を大迫力の映像や音響で堪能できる環境で上映される。
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