中谷潤人選手:世界バンタム級統一王者 自らの解説で王座統一戦を振り返るWOWOW特別番組が8月11日放送・配信 「この試合で幅が広がった」

8月11日放送・配信の「エキサイトマッチSP」に出演する中谷潤人選手=WOWOW提供
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8月11日放送・配信の「エキサイトマッチSP」に出演する中谷潤人選手=WOWOW提供

 WBC、IBF世界バンタム級統一王者の中谷潤人選手が、8月11日午後9時からWOWOWで放送・配信される特別番組「エキサイトマッチSP」に出演する。同番組では、6月8日に中谷選手が西田凌佑選手にTKO勝ちした王座統一戦を、中谷選手のセルフ解説で振り返る。中谷選手は番組の収録後に取材に応じ、「練習してきたことが出せて勝てたのがよかった。この試合で幅が広がった気がする」と語った。さらに、バンタム級王座を返上してスーパーバンタム級に転向する意向も明らかにした。

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 西田選手との統一戦は、中谷選手が有利だとささやかれていたが、一方で「苦戦する可能性もある」とも言われていた。30戦全勝(23KO)のWBC王者の中谷選手だが、IBF王者の西田選手も10戦全勝(2KO)と負け知らずだった。身長173センチ/リーチ174センチの中谷選手に対し、西田選手も170センチ/173センチとほぼ互角だった。

 1万2000人の観衆が見守るなかで始まったサウスポー同士の試合は、いきなりヒートアップした。中谷選手が自ら接近して強引ともいえる打撃戦を仕掛けたのだ。「試合前から1ラウンドから行くということを意識していた。相手もそれなりに想定していたと思うが、それを上回れたと思う。いい入り方ができた」と振り返る。

 出遅れた西田選手も3回、そして4回にボディブローを中心に反撃。中谷選手は後退させられる場面もあったが、「慌てることはなかった」と話す。同時に、中谷選手は西田選手の異変に気付いていた。一つは右目周辺の腫れが大きくなっていたことだ。もう一つは「3回か4回だったと思う。(西田選手の)右肩の骨が盛り上がっていた」ことに気付いた。

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 中谷選手は「体にダメージを与えるという作戦だったので、当然(右肩を)狙っていった。もうワンプッシュすれば倒れるだろうと思った。戦っていて楽しかった」と語った。7回の開始を前に西田陣営が棄権を申し出て、6回終了TKO勝ち。中谷選手は、保持していたWBC王座に加えIBFのベルトを獲得した。

 気になるのは、中谷選手の今後だ。来年5月に実現が期待されている井上尚弥選手との試合を見据えて、バンタム級王座を返上してスーパーバンタム級に転向する可能性が高く、自身も「今はスーパーバンタム級を見据えてトレーニングしている」と明かした。9月14日に行われる井上選手とムロジョン・アフマダリエフ選手(ウズベキスタン)による4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチも名古屋まで観戦に行く予定だ。

 特別番組「エキサイトマッチSP」は、8月11日午後9時からWOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで放送・配信。中谷選手と西田選手によるWBC、IBF世界バンタム級王座統一選のほか、那須川天心選手とビクトル・サンティリャン選手によるバンタム級10回戦も届ける。

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