国宝:興行収入105億円突破 実写邦画で歴代3位 吉沢亮「僕自身にとっても特別な映画に」

映画「国宝」のメインビジュアル(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
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映画「国宝」のメインビジュアル(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

 俳優の吉沢亮さんが主演を務める映画「国宝」(李相日監督)が、興行収入105億円、観客動員747万人を突破したことが8月18日、分かった。

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 歴代の興行収入ランキングでは、邦画実写において「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(2003年公開、173.5億円)、「南極物語」(1983年公開、110.0億円)に次ぐ第3位となった。

 原作は「パレード」「パークライフ」などで知られる吉田修一さんの同名長編小説。2018年に刊行された単行本は上下巻で800ページを超える大作だ。映画はカンヌ国際映画祭に出品された。6月6日の公開から59日間で興行収入は85億円を超え、今年公開の実写映画で1位になった(8月3日時点)。

 戦後から高度経済成長期の日本を舞台に、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の花井半二郎(渡辺謙さん)の家に引き取られた主人公・喜久雄(吉沢さん)が、半二郎の跡取り息子・俊介(横浜流星さん)と出会う。正反対の血筋を持つ2人が、命を懸けて芸に人生をささげていく壮大なストーリーを描く。

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 ◇吉沢亮さんコメント

 たとえ少数でも見てくれた方の人生に寄り添うような、心から大切に思ってもらえるような映画にしたいと言う思いでこの作品に参加しました。こんなにもたくさんの方に愛していただき、感謝しかございません。ご覧になった皆様からたくさんの熱のこもったお言葉を頂戴し、この作品に参加して良かったと心から思わせていただいている日々でございます。僕自身にとっても特別な映画になりました。

 ◇横浜流星さんコメント

 映画「国宝」がたくさんの方々に届き、愛していただけて心から感謝申し上げます。この上ない幸せを感じていますし、日本映画を発展させるための責任が更に強くなりました。また、この作品に携わらせていただくと決まった時に、日本の伝統芸能である“歌舞伎”に対して敬意を払って生きること、“歌舞伎”の魅力を届けたいと思っていました。

 映画を観た方々に、実際の“歌舞伎”も観てみたいと興味を持っていただけたら、少しは使命を果たせたのかなと思います。まだまだ上映中なので、観られていない方はぜひ。皆様にとって、心に残り続ける大切な一作になりますように。

 ◇渡辺謙さんコメント

 公開から2カ月と少し、こんなに多くの方々に足を運んでいただき、驚きと共にとても嬉しく思っています。スタッフ、キャスト、監督、この映画に携わった全員の情熱と努力が報われました。撮影中は自分にとって芸道とは何か、舞台に立つ心構えとは、、さまざまに問い直す時間でした。俳優として歴史に残る作品に参加出来てとても嬉しく思っております。ありがとうございます。

 ◇李相日監督コメント

 古い、昔の映画の中でしか見たことがない光景でした。ご高齢の方から中高生の若者まで、男女を問わず満場の観客たちが皆同じスクリーンを見つめる。三時間もの間、前のめりに。そこに世代の隔たりは消え、人は誰しもが魂のうち震える瞬間を待ち望んでいるのだと、理由もなく流れる涙がどれだけ美しいものかと、我々の目に生涯忘れることのない景色を焼きつけてくれました。何度も劇場に足を運んでくださった方はもちろん、一度でも、あるいはこれからでも、「国宝」を浴びる全ての方々に関係者一同、ただただ感謝です。映画は素晴らしい、戦う価値がある。

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