良いこと悪いこと
第8話 7人目、だーれだ?
12月6日(土)放送分
AmazonのCMなどで話題を呼んだ俳優の奥山葵さんが主演を務める連続ドラマ「スクープのたまご」(TBS系)が、10月7日にスタートする。大手週刊誌に綿密な取材をしたことで知られる大崎梢さんの同名小説(文春文庫)を実写ドラマ化した作品で、奥山さん演じる週刊誌に異動になった新人記者・信田日向子が主人公。ダンスボーカルグループ「原因は自分にある。」の大倉空人さんも出演する。ドラマ初主演となった奥山さんと共演の大倉さんに、今作への見どころを聞いた。
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PR誌を担当する編集者だった信田日向子は、入社2年目で最も関わりたくなかった週刊誌「週刊千石」へ異動を命じられる。芸能ネタや横領、不審死事件などさまざまなスクープと向き合いながら、週刊誌の存在意義や自分なりの答えを見出すために奮闘していく。
「こういう場が初めてで、緊張しています」と取材に臨んだ奥山さん。これまで抱いていた“週刊誌の記者”のイメージについて聞かれると、「そんなにポジティブな印象は持っていなくて。わりと世の中を斜めに見ている印象を持っていました」と明かした。
撮影に入る前には週刊誌で記事を書く女性記者に話を聞いた。「すごく普通の方というか、私たちと変わらない生活をしている方が記事を書かれていた。でも一つ一つの物事に対して決めつけるのではなくて、自分の目で見て判断して文字を書いているというのが印象的でした」と振り返る。
週刊誌の現場を知るにつれて、自身にも変化が出たという。「週刊誌が良いとか悪いとかの結論にたどりつく必要はないと思っていて。どんな出来事に対しても、みんなが『悪い』と言っているから『悪い』じゃなくて、いったん自分を通して考えるという作業を心がけるようになった気がします」
一方、「週刊千石」の事件班1年目の阿久津健吾を演じる大倉さんも、週刊誌に対してポジティブな印象はなかったという。「場合によってはこの業界から退いてしまう方もいる中でこの台本を読んだときに思ったのは、そういった(芸能界などの)記事だけではなくて、もっと他にも追っているものがあるんだと感じました」
撮影に入る前には、制作スタッフの方から「阿久津が出るシーンだけは、ちょっと和やかで、雰囲気が変わるようになれれば」という依頼を受けた。「(作品に流れる)張り詰めた空気感の中、阿久津が出るとほんわかするような、ほっと安心できるキャラクターになっていると思います。ギャグ要素の高いキャラクターです」と説明する。
阿久津は、日向子にとって落ち着ける存在でもある。大倉さんは「(日向子が)事件に対してひたむきに努力する部分を支えたいという部分もありつつ、話を聞いてあげたい。日向子の安心できる存在になれたらいいな」と意気込みを語った。
ドラマを手がける山田勇人プロデューサーによると、今作のメインテーマは「週刊誌の存在意義」。週刊誌は必要不可欠なのか、日向子の目を通して全話通して語っていく。
奥山さんは「日向子がいろいろな目で見て、週刊誌は必要なのか? 何が正義で何が悪なのかをどんどん追いかけていくのが魅力」とアピール。大倉さんも「見た後に週刊誌というのはどんなものか? 日向子はどう成長したのか? 視聴者の方も日向子自身も答えを見つけるというところが魅力かなと」と呼びかけた。
ドラマストリーム「スクープのたまご」は10月7日スタートで、毎週火曜深夜0時58分からTBSほかで放送される。(※一部地域をのぞく。放送時間変更の場合あり)
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