川崎麻世:「無駄遣いできない」 1杯100円のコーヒーを売る苦労を諭した母は90歳に 末期がんだった父への思いも 「徹子の部屋」で

10月17日放送の「徹子の部屋」に出演した川崎麻世さん=テレビ朝日提供
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10月17日放送の「徹子の部屋」に出演した川崎麻世さん=テレビ朝日提供

 62歳のタレント、川崎麻世さんが、10月17日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。1歳半の時に離婚した両親の思い出や21歳下の料理研究家との再婚の幸せなどを語った。

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 13歳で芸能界に入り、14歳で歌手デビューした。「13年間しか親と一緒にいなかったと思うと、今から考えたら短すぎた」と振り返る。1歳半の時に両親は離婚、母と祖父母の下で育った。母は現在90歳。間もなく創業70周年を迎える大阪の実家の喫茶店のカウンターに毎日立っている。

 その母から、子供時代にお金の価値を学んだ。消しゴムを遊びで使い果たし、買っていいかと聞いたところ、「何言うてんの、こないだ買(こ)うたとこでしょ。あんた、1杯100円のコーヒーを売るのにどれだけ苦労してると思ってんねん」と諭された。店を掃除して、朝からコーヒーを立てて、洗濯したおしぼりを丸めて、いらっしゃっいと1杯出して、ようやく100円のコーヒーが売れる。「無駄遣いしたらあかんでって言われて、ずっとその言葉を忘れない。いまだに無駄遣いできないです」としみじみ語る。

 父はもともと松竹映画の俳優だったが、途中でやめたという。それだけに「何とか自分は(俳優業を)達成しようという気持ちになって、いまだにそういう気持ちで頑張っています」と語る。その父親は「大病して、ちょうど60(歳)の時に亡くなったんです。父をほぼ知らずに育ってきたんですけれど、ちょうど父親が60歳になって、がんの末期だった。たまたま虫の知らせで父を探して再会できたんです」という。亡くなる前に再会し、「言葉もしゃべれないくらいだったんですけれど、涙がバーって出てまして、会えてよかった」と回顧する。

 昨年9月、21歳下の料理研究家と再婚し、今年3月に結婚式を挙げた。かつて舞台でも時代劇でも全部自分でメークしたので、その仕方は知っている。式に出席する母にメークして、洋服を選んだ。ネイルは妻が施した。「若々しいお母さんの姿を見ることもやっぱりいいですよ」と顔をほころばせる。

 結婚式では「うちのお母さん、元気よくみんなとワイワイ楽しんでました」といい、「(午前)3時か4時まで全然疲れを見せずに付き合っていました」とか。結婚式で東京に来て道を歩いている時など、妻の母と肩を組んだり手をつないだりしていたという。「そういう幸せの光景を見られたことが、ああ結婚してよかったな、と。お互い(母子家庭で)家族が少なかったので、家族が急に増えたような感じ」と喜びを語った。

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