ばけばけ:「リヨの来訪」「ヘブンの金縛り」「錦織の“離反”」 最も視聴者にクギヅケにした場面は? 第55回の注目度データ

連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK

 高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第55回(12月12日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時6分の70.0%だった

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 「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。

 ◇リヨで注目度が上昇 ピークは金縛り

 第55回は、ヘブン(トミー・バストウさん)の快気祝いパーティーの翌日の話。知事の娘、リヨ(北香那さん)のプロポーズの成否で、ヘブンが松江に残るかどうか、トキ(高石さん)の月20円の給金が続くかどうかが、気が気でなかった松野家の家族は、朝からさっそく、トキからプロポーズの顛末を聞き出そうとする。そんな松野家の朝の風景から第55回は始まった。

 テレビの前の視聴者のうち、画面に視線がクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」はこの日、中盤の午前8時6分に一度、大きな山をつくるだけのシンプルなグラフを描いた。

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 主題歌が流れるオープニングの後、突然、松野家を訪ねてきたリヨ(北香那さん)がトキにこれまでの協力にお礼を言う場面(午前8時3分台中盤以降)から、次第に注目度が上昇。プロポーズは実際、どうなったのか? リヨはトキに何を伝えるのか? 視聴者の期待が高まり、注目度も上向きに伸びていったものと思われる。

 ただリヨの口から多くは語られず、場面はヘブンの自宅に移る。70.0%の注目度でピークとなった午前8時6分台は、寝ていたヘブンが突然大声を上げたので、トキやウメ(野内まるさん)が部屋に入っていくあたりから。何やら英語で話しているが、2人には分からない。そこで、ヘブンは身振り手振りも入れながら、「ネタ」「デモ、メ、アク」「カラダ、ウゴク、ナイ」「コワイ」などと状況を伝える。「金縛りだわね」と興奮気味に言うトキの「ええなあ」とうらやましがる表情が楽しい。この辺までは午前8時6分台だ。

 この後、午前8時7分台もトキが金縛りの状態をウメにも協力してもらって再現する場面が続く。怪談好きのトキがノリノリでヘブンに説明しようとする姿勢が楽しい場面なのだが、注目度は一転して、61.9%と約8ポイントも急落してしまった。

 ◇ヘブンと距離を置く錦織 関係場面で注目度が少し上昇

 終盤、注目度が再び大きく上昇することはなかったが、錦織(吉沢亮さん)がヘブンに「あなたにとって私はどういう存在なのでしょうか」と尋ねる午前8時10分台(62.6%)と、姿を見せなくなった錦織のことを「わからない……」とヘブンが悩む午前8時14分台(64.3%)でわずかに上昇した。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

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