俳優の高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第73回(1月14日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時10分の66.8%だった。
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「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。
第73回は、トキ(高石さん)とヘブン(トミー・バストウさん)に引っ越し祝いをしたいと、訪問客がますます増えていく。そんな中、知事の江藤(佐野史郎さん)が訪問。記事通り、美しい正座で江藤を迎えたヘブンに、江藤は大感銘。集まった訪問客たちに、ヘブンは立派な日本人だと太鼓判を押す。そんなある日、ヘブンが、予定の時間を過ぎても家に帰ってこなくなる。
テレビの前の視聴者のうち、画面に視線がクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」はこの日もやや低調。オープニング以外の時間帯は、60%台前半を上下する時間帯がほとんどで、月曜の第71回を最後に70%台に届かない回が続く。
ほぼ横ばいの状態が続く中、この日の最高値は午前8時10分の66.8%。前後の午前8時9分(66.1%)と午前8時11分(66.7%)、午前8時12分(66.5%)も含め、4分間、66%台が続いた。
午前8時9分は、帰りが遅いヘブンを捜し、松江の街を走り回っていたトキがようやくヘブンと出会ったあたり。ヘブンは、錦織(吉沢亮さん)と教育や授業の話で議論していたと答えるが、やや態度がおかしいのは否めない。
最高値の午前8時10分から11分は、翌朝、ヘブンの家の様子。ヘブンは、きょうも「アツイ、アツイ」議論をするので帰りがさらに遅くなるとトキに伝え、先に夕食を済ませるようお願いする。
午前8時12分は、ヘブンと錦織が人力車で中学校へ向かう。視聴者はヘブンの態度に微妙な違和感を感じ、ずっとその“答え”を待ち続けていたため、この時間帯の注目度が上がったのかもしれない。車上で、錦織は「うそは嫌いだと言ってましたよね」と語りかける。「モチロン」と答えるヘブンに「では、なぜ?」と錦織はさらに尋ねる。なんとなく察した錦織が「うそではなく、建前ですかね」とつぶやき、午前8時12分台は終わる。視聴者にとっては、ちょっと肩透かしのようなシーンだった。
この後、場面も切り替わり、ヘブンの“うそ”は詳しい説明がないまま、第73回は終わる。注目度は午前8時13分以降、下がったままだった。翌日の第74回は“うそ”が明らかになるのだろうか?
活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)
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