志田未来さんが主演を務めるTBS系の火曜ドラマ「未来のムスコ」(火曜午後10時)に出演する塩野瑛久さん。未来(志田さん)が所属する劇団「アルバトロス」の座長・吉沢将生を演じている。塩野さんに、共演者の印象や第4話(2月3日放送)の見どころを聞いた。
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ドラマは、阿相クミコさん作、黒麦はぢめさん画の人気マンガ「未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!」が原作。恋も仕事も夢も中途半端な未来(志田さん)が突然、母親になる。子育てを通して誰かと生きて支え合うことを知り、生き直す姿を描く。志田さんは2006年のドラマ「14才の母」(日本テレビ系)以来20年ぶりの母親役だ。
放送前に第1話を見させていただいたのですが、「本当におもしろいな」と感じると同時に、この作品とともに(2026年は)いいスタートを切れた、という自信にもつながりました。
実際に放送が始まってからは「感動した」「(颯太役の)天野優くん、かわいい」といった声を多くいただいています。事前の番宣などから、ほのぼのとした癒やし系や、コメディ色の強い作品という印象を持たれていた方も多かったと思うのですが、放送を通して、よりヒューマンな要素もあると受け取ってもらえたのかと感じています。
ポップで明るい印象も感じましたが、自動販売機の前で未来が抱えきれない感情を颯太に対してぶつけるシーンなど、グッとくる場面もありました。撮影現場では、一つ一つのシーンを作っていく中で、キャラクターの内面やバックボーン、例えば劇団「アルバトロス」はどんな劇団なのか、といった部分まで含めて、監督と細かく話し合い、すり合わせを重ねています。
放送を見ていると、そうした部分は一見、強くピックアップされているわけではありませんが、きちんと話し合ってきたからこその「ディープさ」と言いますか、人間がちゃんと地続きで存在している感覚があるのかなと感じます。
未来が所属している劇団「アルバトロス」の座長で、未来とは最悪の別れ方をした元恋人。1人の人間として、一緒に過ごしてきた時間が一番長い人物でもあります。そうした月日を共有してきた分、そこには絆もありますし、将生の中では、ある意味“家族”のような気持ちもあるのかなと。将生の目線から見た未来は、そういう存在でもあると思います。
恋愛に再び発展するのかどうかは、ぜひ見てのお楽しみですが、距離が近いからこそ、いがみ合ってしまったり、過去のことが原因でギクシャクしてしまったりする一面もあります。ただ、それも心の距離が近いからこそ生まれるもの。そういった関係性は、他の“まーくん候補”(小瀧望さん演じる松岡優太、兵頭功海さん演じる矢野真)の2人とはまた違う、将生ならではのものだと思うので、注目して見ていただけたらうれしいです。
皆さんとコミュニケーションを取る中で、劇団員の皆さんがとても話しやすい環境を作ってくれている、という大前提があると思っています。その中で生まれた会話から、拾い上げられるものがあった時には、僕が率先して監督やプロデューサーと共有する場を設けることもあるかもしれません。ですが、僕自身、北山航役の(板倉)武志さんに結構甘えています。
ドラマの中で、僕らが演劇をやるシーンもあるのですが、そこでは一度、監督に確認を取った上で「こう見えたので、こう言ってみてもいいですか?」といった形で、劇団員役の皆さんに伝えることもありました。
劇団「アルバトロス」は、ずっと活動してきた劇団なので、その説得力が欠けてはいけないと思っています。稽古のシーンもありますが、劇団ごとに色があるので、劇団「アルバトロス」はどんな色なのか。例えば、対面してセリフをやりとりするのか、お客さんを意識して少し斜に構えるのか。声の大きさやトーンなども含めて、「この劇団はどういう表現を好むのか」をみんなで決めていったんです。そうした細かい部分が、ふとした瞬間に伝わればいいと思います。
連日の撮影で、僕ら劇団員と過ごすシーン、親友(西野七瀬さん演じる今井沙織)と過ごすシーン、颯太と2人で過ごすシーン、優太とのシーンなどと、本当にパートが多くて大変だろうなと思います。シーンごとに使うエネルギーも違うはずですし、目まぐるしく切り替えなければいけない中で、そんな大変さを一切感じさせず、撮影現場を引っ張ってくださっている印象です。
この間は、僕と未来さんが同じシーンの時に、(颯太が通う)よしずみ保育園の中に引き連れられて、ボールを蹴って遊びました。優くんが思いきりボールを蹴るので、大人たちが細心の注意を払っていました。そうやって少しでも撮影現場が楽しいなと思ってもらえたらいいなと思っています。お話をすることも多いです。
接していると本当にかわいくて癒やされる存在ですが、完成した映像を見ると、僕らが圧倒されるくらいのお芝居をしていて、尊敬の念も抱いています。
印象に残っているエピソードは、第4話にぎゅっと詰まっています。第3話の後半あたりから、将生のどこか抜けているところ、意外と単純なんだろうなという一面が見えてくると思うんです。
将生のそうした意外な一面については、各話を担当されている監督と話し合いながら作っていった部分が大きいです。監督によってフォーカスされる人物やエピソードが少しずつ変わってくるので、タッチも自然と変わってきます。
第4話は、比較的コメディ色が濃い回になるかと思いますが、これまで積み重ねてきたヒューマンドラマの土台があるからこそ、浮つき過ぎずに表現できたのかと感じています。
未来との関係性がより色濃く描かれる回です。近いからこそすれ違ってしまったり、「自分がこう思っているから、相手も同じだろう」と信じ過ぎてしまうことで生まれるズレもありますが、その関係を颯太が少しずつ溶かしていくような物語です。将生と未来の距離感の変化にも注目しながら、楽しんでいただけたらうれしいです。
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